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2021.01.13 海外の大麻事情

グアムで大麻合法化の法案が通過!日本人はグアムでも大麻NG【3つのリスク】

グアムで大麻合法化の法案が通過!日本人はグアムでも大麻NG【3つのリスク】

日本からわずか3時間半で到着できるグアムでは、大麻が合法化されています。最近は違法薬物によるニュースが後を絶ちません。違法とわかっていながら繰り返し逮捕される芸能人を見ると、違法薬物に対する興味を少なからず持つのではないでしょうか?

 

日本では禁止されている大麻ですが、合法化されたグアムなら法律違反にならず吸う事が出来るのでしょうか?タバコのような感覚で違法にならないのであれば、少し試してみたいという衝動に駆られると思います。そこで、今回はグアムの大麻事情と日本人の大麻使用について紹介します。

 

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2014年に医療大麻の合法化法案が通過!

2014年に医療大麻の合法化法案が通過!

日本から直行便で3時間半の距離にあるグアムは、2014年に住民投票により医療大麻の合法化法案が通過しました。法案内容としては、てんかん、HIV、がん、緑内障など大麻の効果が認められる病気の治療に使用できるという事です。

 

当初の法案ではグアム島民のみを対象としていたため、日本の「NPO法人 医療大麻を考える会」がグアム知事と面談し、日本人患者でも治療を受けられるように法案内容を修正していただいたようです。

 

ただし、制度の実施には成分試験所や大麻販売薬局などを完備しなければいけないのですが、成分試験所の申請をする者がいなく、制度の実施が伸びていました。

 

2019年に嗜好用大麻の合法化法案が通過!

2019年に嗜好用大麻の合法化法案が通過!

グアムでは2014年に医療用大麻は合法化されましたが、2019年に嗜好用大麻も合法化されました。21歳以上の人が大麻を使用、生産、販売と大麻に対する課税が認められたのです。

21歳以上の人々が最大1オンスの大麻および/または8グラムの濃縮大麻を所持および譲渡することが認められています。

アメリカ本土のいくつかの州と同様の状態になりました。これは医療用大麻制度に必要な経費を捻出したいというグアム政府の思惑があったようです。

 

では、嗜好品大麻の合法化の内容とはどのようなものなのでしょうか?また大麻産業のフレームワークを以下の通りまとめました。

  1. 2019年4月4日に嗜好用大麻の合法化
  2. 1オンス(約28グラム)までの大麻所持が認められる
  3. 6株までの自家栽培が認められる
  4. ただし収穫可能な大麻は3株までと条件付き
  5. 外部から見えない施錠された部屋の中で栽培する必要がある

まだ法整備が整っていないので、栽培や販売が本格化されていませんが、この合法化をキッカケにあらゆる企業が参入してくることが予想されますね。

 

大麻にかかる税金や値段は?消費税15%!

大麻にかかる税金や値段は?消費税15%!

大麻の売上げには15%の消費税が課税されます。その税金は、法執行機関や薬物乱用治療のプログラム、農業プログラムの資金となる予定です。

 

また、1グラム4,000円~6,000円が取引の相場と言われていますが、法律上では無料の譲渡は特に問題ありませんが、有料の売買は禁止とされているのです。次に大麻の売買が出来ない状況について説明します。

 

未だに大麻の売買は禁止!合法的に大麻を購入することはまだできない状態

未だに大麻の売買は禁止!合法的に大麻を購入することはまだできない状態

2019年4月に合法化されたとはいえ、未だに大麻の売買事態は禁止されているため、アメリカやカナダ合邦州のように販売機や大麻ショップは存在せず、合法的に大麻を購入する事はまだ出来ない状態です。

 

また、販売を目的とした栽培、配達、所持や価値のあるものと交換したりする事は罪に問われ、10年以上20年以下の懲役および50,000ドル以下の罰金となります。そして、18歳未満の人に大麻を配布した18歳以上の人は、3年の禁固刑が科されます。

 

わずかな量の輸出入だとしても法律では認められておらず、法律を破ると3年以上10年以下の禁固刑、および15,000ドル以下の罰金により処罰されます。大麻が合法化されたと言っても購入が出来ないのであれば、大麻を吸う事は難しいでしょう。

 

いかなる量の大麻であっても、輸入または輸出は法律で認められておらず、法律を破ると3年以上10年以下の禁固刑、および15,000ドル以下の罰金により科される重罪です。

 

日本人は海外での大麻使用も違法!グアムで大麻を使用した際の、3つのリスク

日本人は海外での大麻使用も違法!グアムで大麻を使用した際の、3つのリスク

日本では大麻の所持や使用は処罰されることはご存じのとおりですが、大麻が合法化されているグアムで、日本人が大麻を使用したら違法になるのでしょうか?実は日本の大麻取締法は日本国外での大麻所持についても刑罰の対象となります。

 

しかし、現実的にグアムで大麻を吸っても捕まる事はほとんどありません。グアムでの大麻使用の証拠を日本の警察が取り押さえる事は不可能に近い事だからです。

 

では、処罰されないから問題ないと安心できるのか?日本人がグアムで大麻を使用した際のリスクを3つに分けて紹介します。

 

①日本に帰国することができない

繰り返しますが日本では大麻の所持が違法です。刑法第2条では、「海外で重大な罪を犯したすべての者に対して日本の刑法を適用する」という規定。

 

グアムからの帰国の際には厳しいチェックを受け、万が一大麻が衣類に付着していた場合や、使い残した大麻が見つかってしまった場合入国前に逮捕されてしまいます。成田空港の税関は世界的にも厳しく、誤って持ち込んでしまっても厳しく処分される事は間違いありません。

 

②常習することで大麻中毒になる

大麻の成分である『カンナビノイド』の一種で『テトラハイドロカンナビノール』という成分に多幸感や高精神作用があるとされています。お酒を飲んだ際に気持ち良くなると思いますが、酔ったときの感じに近い症状をイメージして頂ければわかりやすいのではないでしょうか。

 

場合によってはアルコール中毒のように、同じような依存性があるとされています。最初はほんの少しのつもりが徐々にエスカレートしてしまい大麻の使用量も増えていき、より強い快楽を求める事でいつのまにか大麻中毒になってしまっているのです。

 

③最悪の場合逮捕されることもある

大麻取締法には、大麻を取り扱う免許の保持者でなければ「所持、譲渡、譲受、栽培」は違法とされており、5年以下の懲役(営利目的の場合は7年)や罰金の処罰になります。

 

大麻取締法を見てみると、大麻を取り扱う免許の保持者でなければ大麻の「所持」「譲渡」「譲受」「栽培」は違法とされており、5年以下の懲役(営利目的の場合は7年)や罰金が科せられます。

 

また、1991年に大麻取締法の改正があり、日本国外に大麻の輸出入、また栽培、譲渡、譲受、所持等の行為を行ったものは、日本の法律による処罰対象となりました。

 

グアムで使用した際の不注意により入国が出来ない、または逮捕される可能性は述べましたが、本当に危惧されているのは、大麻欲しさから金品の強奪による犯罪が増えてしまうことです。

 

禁断症状がタバコやアルコールに比べると少ないといわれていますが、実際には多くの人が罪を犯しており、大麻常習者による逮捕は大きな問題となっています。

 

まとめ:法案は通ったが、まだ大麻の売買禁止!グアムでも日本人は大麻NG

まとめ:法案は通ったが、まだ大麻の売買禁止!グアムでも日本人は大麻NG

  • 2014年の医療用大麻の合法化に続き、2019年に嗜好品としての大麻が合法化された。
  • 大麻合法化法案は通ったが、現時点では売買禁止である。
  • 大麻完全合法化と書いてあるメディアはうそで、販売や輸出などは違法になる。
  • 日本人も当然禁止。グアムで完全合法化になった際も日本人の海外での大麻使用は犯罪になる。

今回の記事では、グアムの大麻事情をお伝えしました。大麻が合法化されたグアムですが、販売や輸出などは法整備されておらず違法になります。アメリカの連邦法でも大麻は違法薬物として扱われているのですね。

 

グアム知事が「社会で最も多く使われている薬物である」として規制の重要性を訴え、「闇市場を撲滅するために大麻を管理し、使用と効果を監視し、人々がより安全な環境で生活出来るようにしなければならない」との見解を述べています。

 

所持できる量や販売についての規制はあるものの、基本的に大麻を吸う事は合法で問題ありません。

 

ただし、大麻の販売は禁止されていますので、タバコのように購入して吸う事は出来ません。大麻を吸いたければ友人などに無償で譲ってもらうなどの手段しかないという事です。また、日本の法律下においては大麻の不正使用は処罰される事を忘れないでください。

 

※当メディアで大麻関連の情報を発信しておりますが、大麻の所持・使用を推奨するものではありません。日本では大麻の所持や栽培は法律により固く禁じられています。絶対に大麻を使用しないでください。

 

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