2021.05.08 海外の大麻事情
【大麻の歴史】日本の大麻取締法の理由~世界各国の大麻合法化の歴史まで解説
世界で大麻合法化の潮流の現代。日本は大麻取締法の下、医療大麻ですらNGというのが現状です。
しかし、80年くらい前までは日本でも普通に大麻が栽培されていて、大麻が身近な生活だったということをご存知でしょうか?
今回は日本と大麻の歴史、そして世界と大麻の歴史を追ってみましょう。大麻を通して、歴史を知るべし!
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大麻の歴史(日本編)
日本で大麻が使われていたのは実は縄文時代から!
縄文人の時代から吸ってハイになっていたわけではなく、大麻が生活に無くてはならないものだったためです。
大麻は昔の日本では神道・生活・文化に馴染みが深かった
例えば、日本人になじみ深い七味唐辛子。中には麻の実が入っています。
神社でよく見るしめ縄は、稲や大麻草の繊維で作られています。天皇の儀式の時に着る服も、麻で織られたものが伝統です。
相撲の横綱を飾る綱だって大麻草が原料。漁業の網も、かつては麻網でした。
つまり、日本古来から続くもの…宗教から文化、食べ物、衣類など、いろんな分野で大麻草と共に歴史を刻んできたのです。
大麻は昔の日本人の生活用品の材料
日本では古来から、大麻を嗜好品として吸う文化はありませんでした。米より先に大麻草を育てていたという話もあります。
約1万年前の縄文時代の出土品には、大麻草で作られた麻縄があり、日本最古の麻の使用例と言われています。弥生時代の衣類は麻布が中心です。
江戸時代ではさらに麻のリサイクル技術へと発展し、古くなった麻の着物をほぐして麻紙にし、障子紙に利用。大麻の実を入れた七味唐辛子が誕生したのも江戸時代です。まさに、大麻草は日本人の生活に密着していたと言って他なりません。
北海道の大麻草の歴史
北海道では江戸時代から大麻草栽培の記録が残っています。明治時代では、大麻草栽培と養蚕業が奨励され、北海道の漁網の原料とされていました。
現在も残っている「亜麻(リネン)」の販売会社・帝国繊維は、日清戦争後の北海道製麻という会社から続いているものです。
また、第2次世界大戦中は、軍服・ロープなどの軍事用物資の原料として、大麻栽培は活発化していました。
戦前日本の医療大麻:ぜんそくの治療薬に
今では医療大麻ですら禁止されている日本ですが、実は戦前は医療大麻が使われていた記録が残っています。
ぜんそくの治療薬として、大麻たばこが用いられていたとのこと。この「ぜんそくたばこ印度大麻煙草」は、中東から医薬品として輸入されたものでした。
てんかんや難病治療のために、医療大麻解禁が叫ばれる近年。禁止される以前は、普通に医薬品として使われていた歴史を振り返ると、不思議ですね。
戦後の大麻取締法で大麻栽培が禁止に
戦前は衣類・食品・医薬品、戦時中は軍需品の材料として使用・栽培されてきた大麻草ですが、終戦後、その扱いはガラリと変わることになります。
当時のアメリカでは、大麻は麻薬として危険視されていたため、GHQによって、大麻栽培が禁止に。
しかし、麻は日本であまりにも生活・文化に密着しているうえに、農家の生活にも影響が大きすぎました。このため、大麻栽培は一部農家の許可制となり、今も大麻取締法の条文に残っています。
日本で大麻が禁止される本当の理由は?
大麻を危険視した当時のアメリカの意向が、そのままの形で残り、現在も日本では頑なに禁止が続いています。
日本で大麻が禁止される理由の中で特に有名な説は、「大麻でゆったりした気分になると、労働意欲が低下するから」というものがあります。
中毒や依存症ではなく、労働意欲の低下によって、巡り巡って経済が悪化するという説です。国民総員で戦後の復興が急がれた当時なら、こんな考え方も同意されたかもしれませんね。
日本大麻合法化の動きは?
かつて、アメリカGHQの統制下で大麻が禁止になった日本。そのアメリカでは、現在、各州が次々と大麻合法化へ踏み切っています。
世界中が大麻合法化の勢いに乗っている中、日本も大麻解禁へ続くのかと期待したくなるところですが…全く逆の路線を歩んでいます。
難病患者の家族から、声高に医療大麻解禁が叫ばれる中、2021年1月、合法どころか使用罪の検討を始めました。
現状の大麻取締法では、大麻の所持・栽培・販売は違法ですが、使用は禁止されていません。ますます締め付けがきつくなる日本の大麻事情、今後どうなるのでしょうか⁈
大麻の歴史(世界編)
戦後から頑なに「ダメ。ゼッタイ。」を貫く日本に反して、世界各国では次々と大麻解禁に踏み切っています。
そんな世界の大麻の歴史をチェックしてみましょう。
オランダの大麻の歴史
オランダにとっての大麻はソフトドラッグであり、ハーム・リダクションの対象。
ソフトドラッグは行政の管理下でコントロールされる限りは害は少ないという考えで、ソフトドラッグ=大麻は合法となっています。
また、薬物使用は、犯罪ではなく公衆衛生の問題というスタンスも特徴。違法なハードドラッグにあたるコカインやヘロインの中毒でも、社会復帰プログラムや厚生施設が用意されています。また、医療大麻の研究も盛んです。
カナダの大麻の歴史
マリファナ先進国とも呼ばれるカナダは、2001年医療大麻解禁、2018年には嗜好用大麻も全面解禁となりました。
この解禁によって大麻ツーリズムの活性化が予測され、「グリーンラッシュ」と呼ばれる大麻ビジネスへの投資が一気に爆発しました。
カナダ出身の世界的スター、ジャスティン・ビーバーはアーティスト活動を始めた13歳の頃から大麻を使用していたと語っています。
アメリカの大麻の歴史
アメリカという国全体でいえば、大麻は違法です。しかし、州ごとに自治が成立しているため、州ごとの合法化が成立しています。
1973年にオレゴン州が大麻解禁となって以来、2012年にはワシントン州、2016年にカリフォルニア州、ネバダ州、メイン州、マサチューセッツ州と、次々と各州で大麻解禁の流れとなりました。
アメリカ全50州のうち、嗜好用大麻が解禁されたのは15州、うち、医療大麻解禁は36州です。現在、医療目的・嗜好目的ともに禁止している州は、アイダホ州のみとなりました。
アメリカHIPHOPと大麻の歴史
ヒップホップは今や日本でも当たり前に浸透している文化。その誕生は1970年のアメリカ・ニューヨークです。
貧困や犯罪の多いサウス・ブロンクス地区で、大麻を吸いながら開放された自分の感情・ソウルをぶつける…そんな時代に反抗するカウンターカルチャーとして生まれたのがヒップホップです。
ヒップホップの歌詞には、薬物や犯罪、家庭環境の苦しみが盛り込まれており、そんな世の中の不条理と戦うソウルが人々の心に響きました。ヒップホップには大麻が切り離せない背景があるのです。
中国の大麻の歴史
中国では古来から大麻が食用・薬として使われており、2000年以上前のシャーマンのまじない用や、薬・嗜好用に使われたとされる大麻が発掘されています。
また、紀元前中国では、医療にも大麻が積極的に使われており、麻酔・鎮静・催眠用としての記録が残っています。戦前では、喘息治療用の大麻たばこが、中東からインド、中国、日本へと流通していたようです。
現代の中国では大麻は禁止。しかし、大麻乱用者は日本と同様に増加の一途を辿っています。日本との大きな違いは、薬物犯罪への刑罰の厳しさ。なんと極刑が適用されているとのことです。
まとめ:世界では大麻合法化が進んでいる
- 古来から日本では大麻と馴染みが深く、大麻は吸うものではなかった
- 戦後、大麻取締法によって大麻が禁止される
- 世界では医療大麻から解禁さり、嗜好大麻合法化へと踏み切っている
戦前は大麻草とともに在った日本。海外では次々と大麻合法国が誕生する中、ますます規制を厳しくする日本。大麻の歴史を追うと、とても深いですよね。
ただ、日本も頑なに禁止しているだけではありません。
近年はてんかん用大麻製薬の治験準備がスタートしたり、市民がCBD医薬品承認の要望書を提出など、時代の流れに合わせ、医療大麻へのアプローチも続いています。
※当メディアで大麻関連の情報を発信しておりますが、大麻の所持・使用を推奨するものではありません。日本では大麻の所持や栽培は法律により固く禁じられています。絶対に大麻を使用しないでください。
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