2021.03.12 海外の大麻事情
【最新版】中国で大麻は合法?中国での大麻の規制事情を徹底解説
中国の産業用大麻の市場は急速に拡大しています。しかし、大麻は違法であることに変わりはありません。では、なぜ急速に市場が拡大しているのでしょうか?それは、世界中で進む大麻合法化の流れにあります。
世界各国で大麻が解禁されている流れがあり、医療用や嗜好用としての大麻需要が急速に伸びてきているのです。特に大麻のCBD成分は、精神活性作用もなく、今まで完治が難しいとされていた難病にも効果があることが分かってきています。
医療現場での需要に加え、不眠症や肌荒れにも効果があるとされているため、健康食品としても応用されているのです。この市場を独占するべく中国が乗り出した規制事情を徹底解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。
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中国でも大麻は違法
中国では、薬物の所持は死刑を含む厳しい処罰があります。しかし、使用者に対してはそこまで重い刑になりません。所持の量にもよりますが、大麻であれば2週間程度の拘留になるケースがほとんどです。
そして、容疑者が依存症と判断された場合は『戒毒所』という薬物をデトックスする更生施設に3年間収容されます。そこが終わったら、次に強制社会復帰プログラムを3年間受けることになるのです。
薬物を体から抜くには6年間の歳月をかける必要があります。近年では更生施設が定員オーバーになり、薬物の使用罪で逮捕されてもそのまま保釈されるケースがあるようです。しかし、密輸などで捕まったら厳しい処罰は覚悟しなければいけません。
大麻の密輸には厳しい刑罰|死刑になるケースも!
中国には、主にカナダから大麻が密輸されるケースが増えています。違法薬物の密輸に関して厳しい罰則を設けていますが、その中でも50g以上の薬物を所持していると死刑になる可能性があります。
ひとつの例として、2016年10月に40代の日本人男性が薬物の密輸容疑で死刑が執行されました。覚せい剤の密輸に関わったとされていますが、男性は一貫して無罪を主張していました。しかし、判決が覆ることはありませんでした。
中国に渡航した際、万が一見知らぬ人物から不審な荷物を渡されたら、その場ですぐに中身を確認する必要があります。また、知らない人からカバンに違法薬物を入れられたりするケースもあるので気を付けなければいけません。
中国では産業用大麻の栽培が盛ん
中国では、大麻の所持は厳しく処罰される半面、産業用大麻の栽培が盛んに行われています。その取り組みの中心となっているのが南部の雲南省と北部の黒竜江省です。ここは中国で初めて産業規模の大麻栽培が合法化されており、昔から衣服や医薬品を作るために栽培をしていました。
数キロにも渡る大麻畑は秋に収穫され、CBDオイルや粉末にして輸出されます。この一大産業を足がかりにCBD製品の大量生産に乗り出しており、世界最大の産業用大麻生産国になっているのです。
産業用・医療用大麻とは?
日用品や衣類などの産業目的で使用される大麻を産業用大麻と呼んでいます。産業用大麻はTHC(テトラヒドロカンナビノール)という精神活性作用成分の含有率が0.3%以下のものを使用しています。理由は薬物乱用の防止策の観点からTHC含有率を低くしているのです。
1990年代ころからヨーロッパやカナダなどで、栽培の規制が徐々に緩和されていき、それ以降は拡大を続けています。産業用大麻は、茎の繊維は縄や衣類の原料に、花はエッセンシャルオイルとして、麻の実は香辛料に加工されていきます。
世界の産業用大麻市場の半分ものシェアを誇る
世界の産業用大麻市場の半分ものシェアを誇る中国。2018年度の中国の産業用大麻の売上高は、総額12億ドルです。CBDオイルや医薬品が世界中で使われているのです。特にCBDオイルは、精神活性作用がないので疾患治療や不眠症に使用されています。
産業用大麻には豊富なCBDが含まれており、化粧品などのCBDオイルや医薬品として加工されています。
今後も産業用大麻の需要は増えていくことが予想され、それに伴って中国の産業用大麻の市場も拡大していくことでしょう。
中国企業は大麻に関する多数の特許を保有
中国は、1985年に大麻を違法指定しています。しかし、数千年前から大麻を産業用に利用してきた経緯があり、生産や加工においての経験は豊富にあるのです。漢方薬や麻布、大麻油など使用されてきた歴史は古く、その製品に携わる生産農家も多くいます。
また、世界の産業用大麻の半数以上を織物用に生産しているのです。THC含有率0.3%以下の種類では、世界市場の50%を占める世界最大の生産国となっています。
さらに中国は、世界中で出願された大麻特特許の半分以上を保有していますが、その数は出願数606件のうち309件を保有しています。このことから中国は、大麻市場の世界的な独占を本気で視野に入れていることが伺えるのです。
中国が大麻栽培に積極的な理由は?
中国は、世界最大の産業用大麻の生産国であり、黒龍江省では2017年の栽培面積が28,000ヘクタールを誇っています。これは、中国内にある栽培面積の60%を占める国内最大の面積です。最近では、繊維製品や健康食品、医療原料など様々な大麻産業が急速に発展してきています。
そして、中国には20年以上経過した法律や条例を見直す制度があり、THC0.3%以下は産業用大麻とする条例改正が行われました。その結果、産業用大麻であれば届け出によっては誰でも栽培できるようになり、栽培面積も拡大しているのです。
大麻は依然違法であり取り締まりが厳しいのに、なぜ栽培が拡大しているのでしょうか?ここからは、研究や産業用大麻など積極的に行っている理由を探っていきます。
大きな利益が得られるため
世界の大麻市場は右肩のぼりで成長しており、現在77億ドル(約8,400億円)の市場規模に拡大。2021年には314億ドル(約3.4兆円)にまで成長することが予想されています。これは、年間60%以上の成長率と考えられます。
このことから、今後さらに市場が拡大することが予想され、産業用大麻の栽培及び製造に力を入れていくことが考えられます。他の国が本格参入する前に、中国が市場を囲うことができれば急速に伸びている市場を優位に展開することができるのです。中国としては、大きなビジネスチャンスと捉えていると言えるでしょう。
各国で大麻の合法化が進んでいるため
今や世界中で大麻合法化の流れが進んでいます。アメリカやヨーロッパなどは、医療用や嗜好用大麻が合法化されています。それに応じて産業用大麻の市場も拡大してきているのです。アメリカでは一部の州で医療用や嗜好用大麻は合法化されていますが、産業用大麻は合法化されていませんでした。
しかし、2018年12月に産業用大麻が合法化されたため、他国が産業用大麻の市場に参入する可能性が出てきました。そうなると、現在中国が独占している市場も脅かされることになってしまいます。
今後も拡大していく産業用大麻の市場を守るため、市場に参入する中国企業を政府の政策によって支援しているのです。
まとめ:中国では大麻を厳しく取り締まっているが、産業用大麻には積極的
ここまで、中国での大麻市場及び規制事情について詳しく解説してきました。大麻の密輸や栽培は依然厳しく取り締まっています。しかし、THC含有率が低い産業用大麻の栽培は、ビジネスチャンスととらえて拡大している傾向があるのです。
中国では薬物による処罰は死刑の可能性があることから、一般の方は大麻には関わることがないよう注意してください。
※当メディアで大麻関連の情報を発信しておりますが、大麻の所持・使用を推奨するものではありません。日本では大麻の所持や栽培は法律により固く禁じられています。絶対に大麻を使用しないでください。
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