2021.03.12 CBD・THC
カンナビスオイルとCBDオイルは別物？大麻オイルの種類と違い
「CBDオイルは知っているけれど、カンナビスオイルは聞いたことがない。」という方も多いのではないでしょうか。どちらも大麻成分由来のオイルであることには変わりありません。
この記事では、カンナビスオイルについて詳しく解説します。カンナビスとは何か、CBDオイルとカンナビスオイルの違いを深く知ることができますので、是非最後まで読んでみてください。
日本では大麻の使用は違法とされています。これから解説することは大麻に関わることであることを覚えておきましょう。
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カンナビスオイルとCBDオイルは成分が違う
カンナビスオイルとCBDオイルの一番の差は、成分の違いです。前者にはTHC（テトラヒドロカンナビノール）が含まれており、後者はCBD（カンナビジオール）のみで作られています。
どちらも大麻から成分を抽出して作られるため、まとめて大麻オイルと呼ばれています。
しかし、日本では、精神活性効果のあるTHCが含まれているカンナビスオイルは違法なので、国内で販売されているのはCBDオイルのみです。
カンナビスは大麻の原材料！様々な気候で栽培できる植物
カンナビスは、世界共通で公式に使われている植物名で、日本では大麻のことを指します。世界の熱帯および温帯地域で野生していますが、栽培する場合には気候を選ばない植物です。
これは、カンナビスが生育速度の速い一年草で、環境順応性も高いからです。世界でも多くの場所で、室内水耕技術などを用いて栽培されています。
カンナビスの主な有効成分はTHCという物質で、THCは精神活性効果のある物質でハイになる原因とされています。
カンナビスの主な製品
カンナビスの主な製品には下記の3つがあります。
- マリファナ
- ハシッシュ
- ハッシュオイル
これらの製品はそれぞれ効果の強さが変わります。
カンナビスは紙巻タバコや水パイプなどを使って喫煙されることが主流です。さらに、食品の中に混ぜて摂取することもできます。
水パイプは特殊な器具のように感じてしまいますが、空き缶などを利用して自作できるような簡単な物です。
アメリカでは成人の43%がカンナビスの使用経験があるという報告もあり、年々増加しています。ここでは、上記の3種の大麻製品について詳しく解説します。
マリファナ（大麻）
マリファナはカンナビスの葉や花を乾燥させて作られた製品です。マリファナは先述の3つの製品の内では最も効果が強くありません。
紙巻タバコなどによる喫煙の他にも、クッキーなどに混ぜ込んで食品として摂取することも可能です。最も馴染みのある名前でもあるでしょう。
ハシッシュ(大麻樹脂)
ハシッシュはカンナビスの樹液を圧縮して作られます。大麻樹脂とも呼ばれ、形は小さなブロック状です。ちなみに、日本でチョコと呼ばれていたのはこの製品のことです。
マリファナと同様に喫煙や食品として体内に成分を取り込みます。3種類の内では、2番目に効果が強く、THCも多く含まれています。
ハッシュオイル
ハッシュオイルは大麻の抽出物を濃縮させたもので、3種類の中で最もTHC濃度が高く、効果の強い製品です。
少量で販売されることが多く、他のカンナビス製品よりも費用がかかります。ハッシュオイルは、喫煙や食用だけでなく肌に塗って使われることもあります。
注意しないといけない点は、効果がマリファナよりも4~5倍強力だということです。結果として、強い副作用に襲われる可能性が高くなっています。
大麻草から抽出される2種類の大麻オイルと製造方法
大麻草から抽出される大麻オイルはカンナビス系とヘンプ系に分けられます。この2種類には明確の違いがあり、カンナビス系は医療用大麻、ヘンプ系は産業用大麻由来です。
医療用大麻を認めていない日本では、ヘンプ系のCBDオイルしか販売されていません。日本でヘンプ系CBDオイルを販売するには、多くのテストを受けてTHCがほぼ完全に含まれていないという承認が必要です。
一方、医療用大麻を規制している日本ではカンナビス系は違法になるので注意しましょう。
ここでは、カンナビス系とヘンプ系オイルの効果などの違いについて解説します。
カンナビス系
カンナビス系は医療用大麻由来の大麻オイルです。痛みや不安感、睡眠不足などに効果が期待できます。
カンナビスオイルとCBDオイルの2種類があり、どちらも溶剤を利用してオイルを抽出するか、他のオイルに成分を浸出させることで作られています。
違いがあるのは使用する大麻の部位と成分です。では、カンナビスオイルとCBDオイルがどういったものか見ていきましょう。
カンナビスオイル
カンナビスオイルは、医療用大麻の葉や花から作られたオイルです。大麻の葉や花が使われているため、CBDとTHCが高配合されています。
法律で規制されている精神活性効果のあるTHCが含まれているので、日本では販売されていません。
自分の体調や求めている効果を得るために他のオイルと調合することもあり、用途や配合は様々です。
CBDオイル
CBDオイルは主にカンナビスの茎や種からCBDを抽出して作られた、CBD成分が高いオイルです。主に茎や種子を使用するため、THCはほとんど含まれません。
産業用大麻のヘンプから作られている場合もあり、商品ラベルにはどちら由来かがわかるように記載されています。
因みに、海外から持ち込む際には、ヘンプから作られているという証明書の携帯が必要です。
ヘンプ系
ヘンプ系オイルは、THC含有量が0.3%未満の産業用大麻から作られたオイルです。カンナビス系とは違い、美容や健康に効果が期待されています。
ヘンプ系オイルは、ヘンプオイルとヘンプシードオイルに分類され、製造に使われている部位が違います。
ヘンプオイル
ヘンプオイルはヘンプの部位全てを使って作られているオイルです。CBDオイルとは違い、CBDやTHCといった成分はほとんど含まれていません。
商品によってはCBDが含まれてるものもあるので購入時に確認すると良いでしょう。ヘンプ由来のCBDオイルとなると、全部位ではなく花や葉、茎を使ったオイルとなります。
ヘンプシードオイル
ヘンプシードオイルはヘンプの種子のみを使って抽出されたオイルです。製造方法は他の植物油と同様に、種子から油を搾る方法を採っています。最近ではスーパーフードとしても注目を集めています。
リノール酸やα-リノレン酸といった必須脂肪酸やビタミンE、様々なミネラル成分など、豊富な栄養素がバランスよく含まれているからです。一方で、CBDやTHCといった成分は含まれていません。
まとめ：カンナビスオイルは他のオイルと比べ成分や作り方などが異なる
カンナビスオイルは、医療用大麻の葉や花から抽出され、他の大麻オイルよりもTHCやCBDが多く含まれています。期待できる効果は痛みや不安感、睡眠不足の解消など様々です。
ただし、日本では法律で規制されているので販売されていませんし、所持していると違法になります。
CBDオイルの利用を検討するのであれば、産業用大麻であるヘンプから作られているもので、キチンと承認を受けたものを購入するようにしましょう。
一方で、ヘンプオイルやヘンプシードオイルは成分自体が違い、効果も美容や健康に関するものです。大麻オイルと一言に言っても、各種類に違いがあることをキチンと理解しておきましょう。
※当メディアで大麻関連の情報を発信しておりますが、大麻の所持・使用を推奨するものではありません。日本では大麻の所持や栽培は法律により固く禁じられています。絶対に大麻を使用しないでください。
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