大麻には、精神活性作用のあるTHCという成分が含まれています。THCは大麻草特有の成分なのでしょうか。

 

この記事では、初めにTHCとはどのような成分であるかを説明します。THCについて理解することで、より深く記事の内容を理解することが出来るでしょう。

 

記事後半で紹介するのは、カンナビノイドを含む6つの植物です。個々の特徴や概要を詳しく説明しています。日常生活に関係がないものから、身近なものまで登場します。身近に潜む意外な植物にカンナビノイドが含まれていることを知り、驚くかもしれません。

 

記事を読み終わった後、カンナビノイドが含まれる植物の存在を知り、その特徴も詳しく知ることが出来ていることでしょう。ぜひ最後までご覧ください。

 

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THCは大麻に含まれている成分の一種

THCとは、大麻に含まれるカンナビノイドの種類の1つ。カンナビノイドとは、麻に含まれる化学物質の総称を指します。THCはカンナビノイドの中でも含有量の多い成分であり、カンナビノイドの三大主成分です。日本では、THC成分を摂取する事は違法行為になります。

 

そして、しばしばTHCと混同されるのがCBDという成分です。CBDも同様、大麻に含まれるカンナビノイドの種類の1つです。しかし、THCと異なりCBDは精神活性作用がなく、リラックス作用が期待できます。また、CBDオイルの使用は日本でも認められており、正規取扱店も存在します。

 

THCとCBDは、どちらも大麻に含まれるカンナビのノイドの1種ですが、大きな違いがあるのです。

THCには精神活性作用がある

THCは脳神経に作用をし、精神を活性化させる働きがあります。精神活性作用とは、人の気分を高揚させる作用のことです。大麻を使用すると「ハイになる」と言われる主な要因は、精神活性作用です。

 

大麻はTHCというカンナビノイドを含んでおり、精神活性作用を持っています。精神活性作用を持つ植物は非常に珍しく、大麻は特殊な植物として存在しています。

多幸感や高揚感などの作用がある

THCには、精神活性作用があることを紹介しました。精神活性作用を馴染みのある言葉にすると、人間の多幸感や高揚感を上昇させる作用と言い換えが可能です。

 

THCは、人間の多幸感や高揚感を上昇させ、活力をみなぎらせてくれる手助けをしてくれます。クリエイティブな仕事をする前に摂取することで、リラックスすることが出来、アイデアが浮かびやすくなると言われています。

依存症のリスクや肺機能の低下などのリスクがある

THCを摂取することは、上記に示したようなメリットだけではありません。主なデメリットとして、依存症のリスクを高め、肺機能の低下させるリスクが挙げられます。

 

特に、10代が使用する際にリスクが高まります。脳が成長過程にある10代の使用は、肺機能や脳に大きなダメージを与えます。また、若いうちに摂取し続けると大麻への依存度は成人の2倍になるという研究結果も出ました。

THCを含む植物はある？

THCを含む植物は大麻以外に存在するのでしょうか。結論から言うと、存在しません。THCは大麻特有の化学物質なのです。

 

しかし、THCではないカンナビノイドを含んでいる植物は存在します。ここからは、カンナビノイドを含んでいる6つの植物を紹介し、各植物の特徴もお伝えします。

カンナビノイドを含む6つの植物

これまで知らずに口にしていた食べ物にも、カンナビノイドが含まれている可能性は十分考えらえます。しかし、安心してください。カンナビノイドには、人体に良い影響を与える働きもあります。では、具体的どのような働きがあるのでしょうか。

 

カンナビノイドを摂取することには、エンドカンナビノイドシステムの働きを手助け、体を健康な状態にする働きがあります。カンナビノイドと聞くと悪影響を想像するかもしれませんが、上記のような良い影響もあります。

 

この記事では、カンナビノイドを含む6種類の植物を紹介します。

• ケビラゴケ科オオケビラゴケ属
• エレクトリックデイジー ‐ アクメラオレラセア（Acmella oleracea ）
• ヘリクリサム アンブラキュライグラム（Helichrysum umbraculigerum）
• リバウォート‐ リドゥーラ マージナータ（Radula marginata）
• チョコレート – テオブロマカカオ（Theobroma cacao）
• 黒コショウ – パイパーニグラム（Piper nigrum）

ケビラゴケ科オオケビラゴケ属

ケビラゴケ科オケビラゴケ属は、日本にも生息する植物です。THCに似た精神活性作用を持つperrottetineneという化学物質が含まれています。

 

マウスを用いて行った実験によると、記憶や身体への悪影響を及ぼすような副作用も小さく、「ハイになる」効果はないことが明らかにされています。

エレクトリックデイジー ‐ アクメラオレラセア（Acmella oleracea ）

エレクトリックデイジーは、アマゾン原産の植物です。

 

エレクトリックデイジーを用いて作成した痛み止めのジェルを使用することで、神経終末の痛覚受容器を断つことが出来ることをケンブリッジ大学の研究チームが明らかにしました。エレクトリックデイジーは、痛みを落ち着かせる効果が非常に強く、歯痛対策の新薬として検討されています。

ヘリクリサム アンブラキュライグラム（Helichrysum umbraculigerum）

ヘリクリサムアンブラキュライグラムは、南アフリカ原産のキク科の植物です。

 

ヘリクリサムアンブラキュライグラムは、カンナビノイドの一種であるCBGに類似した化学物質が大量に含まれています。CBGの作用には、気分安定作用や抗炎症作用、抗うつ作用があると言われています。

リバウォート‐ リドゥーラ マージナータ（Radula marginata）

リバウォートリドゥーラマージナータとは、THCに類似した化学物質を含むコケ類の植物です。

 

リバウォートリドゥーラマージナータはニュージーランド産であり、PETという物質が含まれています。THCと類似している部分もありますが、精神活性作用はありません。この植物は、歴史的に気管支炎や肝臓膀胱、胆嚢の問題の自然治療薬として扱われてきました。

チョコレート – テオブロマカカオ（Theobroma cacao）

皆さんが普段口にしているチョコレート、意外なことに実はカンナビノイドと関係があります。厳密にいうと、エンドカンナビノイドシステムと相互作用するFAHHという化学物質がカカオには含まれているのです。

 

FAAHは、アナンダミドというカンナビノイドと相互作用します。アナンダミドは、大麻の主成分であるTHCに似た性質を持っています。アナンダミドは、身体をリラックスさせ、心臓血管系も制御するのです。

黒コショウ – パイパーニグラム（Piper nigrum）

黒コショウも、皆さんがよく口にするであろう食材ではないでしょうか。黒コショウに含まれるパイパー二グラムは、β-カリオフィレンと呼ばれる特定のテルペンが高濃度に含まれています。

 

β-カリオフィレンは、カンナビノイドとして実際に機能する事が最近になって発見されました。骨粗鬆症や関節炎などの治療に効果があることが明らかにされました。

まとめ：THCを含む植物は大麻しかない

この記事では、THCについてCBDとの違いも含め、初めに解説しました。THCの概要に加えてメリット・デメリットもご理解いただけたことでしょう。

 

この記事で最も重要なことは、THCを含む植物は大麻だけであるということです。カンナビノイドを含む植物は存在しますが、THCを含む植物は大麻のみであり、非常に特殊な植物と言えます。

 

また、THCではないカンナビノイドを含む植物について、特徴を踏まえながら紹介しました。カンナビノイドを含む植物は、上記で紹介した6種だけではありません。興味を持った方は、ぜひ上記の6種以外の植物も探してみてください。

 

※当メディアで大麻関連の情報を発信しておりますが、大麻の所持・使用を推奨するものではありません。日本では大麻の所持や栽培は法律により固く禁じられています。絶対に大麻を使用しないでください。

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