2021.05.30 海外の大麻事情
【カナダの国旗が大麻に⁉】G7初で大麻合法化に踏み切った理由やその後の問題を徹底解説
「なぜカナダは大麻がOKなのか?」「なぜカナダの国旗はなぜ途中でデザインが変わったのか」と疑問を抱いている人も少なくないはず。今回はなぜカナダでは大麻の使用が許可されたのか、その背景や国旗のデザインが大麻に変わった理由なども見ていきましょう。
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カナダ国旗の意味と由来
まずはカナダの国旗の意味と由来について見ていきましょう。
カナダの国旗と言えばメープルの葉っぱと赤と白のナショナルカラーが特徴です。赤には「勇気と強さ」、白には「潔白と誠実さ」という意味が込められているそう。
赤と白で交互になっている部分ですが、白い部分が雪で、左側の赤いところが太平洋、右側の赤いところが大西洋を意味しているとも言われています。
カナダ国旗の葉っぱはサトウカエデ(メープル)
カナダの国旗と言えば、かわいらしいカエデの葉っぱが特徴的ですよね。カナダの国旗にデザインされている葉っぱの種類は、サトウカエデといいます。別名「メープル」とも言われていますね。
ではなぜ、カナダは国旗にサトウカエデをデザインしたのでしょうか?
それは、1958年にカナダで国旗に関する世論調査が行われたときのこと。カエデの葉っぱをデザインしてほしいと多くの意見が挙がったため、その声を取り入れることにしたのだとか。
カナダの国旗にメープルが使われたのは、別にメープルがカナダの国ならではの木というわけではありません。
でも、カナダ東部ではカエデの樹液を食べて厳しい冬を生き抜いた歴史があるようです。だからこそ「メープルの葉っぱを使ってほしい」という声が、多く挙がったのでしょう。
カナダ国旗は昔は違うデザインだった!
今のカナダの国旗に慣れ親しんでいる人も少なくありませんね。でも実は、カナダの国旗は昔は違うデザインだったのです。
今の克己に決まるまで、なんと100年以上に及ぶ論争があったのだとか…。国を背負う国旗ですからね。そう簡単には決められなかったのでしょう。
カナダの国旗が変わった理由
カナダが今の国旗のデザインになったのは1965年なので、デザインが変更されてからまだ100年も経っていません。そんなに新しい国旗だったなんて、以外だと驚きますよね!
もともとカナダは、フランスやイギリスの植民地だったのでした。そのため、フランスの植民地だったときの1534年から1760年代前半まではフランス国旗を使用していたのです。1963年にはイギリスの植民地となったので、イギリスと同じ国旗を使っていました。
そこからまた月日が経ち、1867年7月1日にイギリス支配下ではありますが、カナダ連邦が誕生したのです。新しい国が誕生したので、国旗もまたカナダオリジナルのものを作る必要があり、今のデザインが生まれました。
カナダ国旗の葉っぱがマリファナに⁉
カナダでは大麻が解禁された流れを受けたからか、メープルの葉っぱの部分がマリファナになっているパロディー画像がネットに挙げられました。
なんとも違和感のないパロディー画像だったので、驚いた人も少なくないでしょう。ネタだとネットでは盛り上がっていましたが…。
先進国初!カナダが大麻合法化
カナダは先進国の中で初めて、大麻を解禁した国でもあります。2018年に嗜好品として大麻を使用しても良いと解禁され、大きな話題を集めていました。
もともとカナダでは医療用として2001年から大麻を使用していた国でもあります。他の国でも医療用だけと限定して大麻を解禁している国もありますね。
嗜好用の大麻は法律で禁止されていたのですが、医療用でも処方箋があればだれでも大麻が手に入る状況でした。処方箋さえあれば誰でも手に入れられたので、他の国よりも監視が緩かったのかもしれません。
2015年に、個人で楽しむ目的で大麻を使用することを許可してほしいと合法化を掲げていた政党が勝利し、2018年6月に嗜好用の大麻が合法化となりました。
初めて大麻を合法化した国はウルグアイですが、先進国としてはカナダが初めてです。
カナダの大麻規制(年齢・量・購入)
大麻を解禁したカナダではありますが、規制が設けられています。大麻を使用できるのは18歳以上で、最大30グラムの乾燥大麻の所持を許可するというもの。
1部の地域を除いて、自宅で4株まで栽培を認めています。しかしその一方で、大麻を取り扱うのは政府が許可した販売店などに限られます。
医療目的の大麻使用は既に認められているので、病院では処方箋があれば簡単に大麻が入手できる状態です。とは言っても、やはり悪用するのは良くありませんね。
カナダで大麻合法化の目的とメリット5つ
ここからは、カナダで大麻が合法化された目的と、メリットについて見ていきましょう。
①犯罪組織の資金源を遮断
もともと大麻はギャングの資金源でもありました。大麻を合法としていないからこそギャングがそれを利用して、多大なる資金を手に入れていたのです。
しかし、大麻を解禁することでギャングの資金源を減らすことができ、犯罪組織に流れる違法なお金を遮断できます。海外では違法に資金を得ているギャングが多く存在していますし、「大麻」という資金源を失ったギャングの損失は大きかったでしょう。
②国家が管制することで大麻の生産・流通クリーン化
以前までは粗悪に製造された大麻が出回っており、人々の体に悪影響をもたらしていました。しかし、国家が大麻を管制することで、大麻の生産や流通のクリーン化を図れるようになったのです。
国家が大麻をコントロールしているからこそ、粗悪な大麻が出回るのを防ぎ、品質が保証された大麻を流通させることができたのでしょう。
③大麻販売によって税収アップ
大麻を販売して税を徴収することで、国家の資金源になります。大麻は医療用としても娯楽用としても人気のあるものなので、望む人はたくさんいるでしょう。
大麻を流通させて多くの人に販売することで、国家の資金源を得ようとしているのです。観光客も購入できるようになっていますから、莫大な税収が見込めるのは見てわかりますね。
④若者の大麻の乱用を防ぐ
大麻が解禁される前までは、若者が大麻を乱用している事件が多くありました。
大麻の使用を解禁してからは、年齢確認がなければ購入できないようになっています。若者の間で大麻が乱用される事態を防止できるようになったのです。
未来ある若者たちですからね、粗悪な大麻を乱用するなんて、国としては力を上げて阻止したかったのでしょう。
⑤大麻ツーリズムで観光客獲得
カナダでは観光客にも大麻を販売しているので、そこでも税収を得ることができます。観光客も獲得できますし、資金源も得られますし、まさにカナダとしては一石二鳥だと考えたのでしょう。
カナダの大麻合法後の影響・問題点3つ
大麻の使用が許可されたカナダですが、合法化された後でも影響や問題点があります。上記で説明したように、メリットだけではないのです…。
ここからは、カナダで大麻が解禁された後の問題点について見ていきましょう。
①州によって生産・流通・販売の規制がバラバラ
国が管制しているといえども、州によって生産や流通、販売の規制にばらつきがあります。
州によっては19歳以上でないと販売しないところもありますし、自宅栽培においても国が掲げている規制とは違うルールを設けているところもあるのです。
州によって規制やルールがバラバラだと、安定した運用がしづらいですからね。
②合法大麻の消費が伸びていない
大きな税収が得られると期待していた国ですが、実際のところあまり消費が伸びていないのが現状です。期待に反して消費スピードは遅く、なかなか流通がスムーズに行っていません。
大麻を販売するにはカナダの保険証でライセンスの承認を取らなければいけないので、手間と時間がかかるのです。
十分な量の大麻も市場に出回らず、お店側もなかなか大麻が手に入らないために、売り上げが伸び悩んでしまったのでしょう。
③密売・違法取引はあまり減っていない
国家が大麻を管理し、流通させてはいるものの、まだまだ非合法な取引は残っています。国家が流通させている大麻は価格が高く、気軽に手に入れられない人もいるのです。
ギャングや悪徳業者はそのような人に目をつけて、粗悪な大麻を低価格で売りつけています。
上記では犯罪組織の資金源を遮断すると説明しましたが、策を練って別の角度で資金源を得ているギャングも多いです。
まだまだ犯罪組織の撲滅には遠いといっても、間違いではないかもしれませんね。
まとめ:カナダ国旗の葉っぱが大麻になったのは大麻合法化がきっかけ。大麻解禁後の問題点も多い。
- カナダ国旗のメープルが大麻に置き換わったのはパロディ
- 合法化は税収アップや犯罪組織の資金源を断つのが目的
- 解禁後も市場が安定せず、闇市場のニーズが大きい
カナダの国旗のメープルの葉っぱが大麻になったのは、大麻が解禁された時代背景がきっかけでした。大麻を解禁することでメリットはたくさんあるものの、まだまだ問題が多いのが現状です。
ちなみに、日本人は海外での大麻の所持も違法にあたるので、注意してくださいね。
※当メディアで大麻関連の情報を発信しておりますが、大麻の所持・使用を推奨するものではありません。日本では大麻の所持や栽培は法律により固く禁じられています。絶対に大麻を使用しないでください。
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