2021.03.12 海外の大麻事情
【2021年最新】韓国が医療大麻を合法化!2020年から治療に本格導入された後の実情
日本の近隣国である韓国が2018年に医療大麻の合法化を決め、2020年から本格的に医療分野に導入されました。
日本よりも大麻の取り扱いは厳しく、合法化はアジアでも一番遅くなるだろうと思われていた韓国が、一早く合法化を進めたのには一体どのような事情があったのでしょうか?
韓国が大麻を合法化した背景と、実際の大麻治療による実績をお伝えします。医療大麻の導入を進めていくうちに、専門医の数や複雑な事務手続きといった思わぬ課題も見えてきました。
この課題は、将来日本も医療大麻が解禁された際に同じような問題が起こると想定されます。
この記事では、韓国で医療大麻が合法化された背景と、現在直面している問題について詳しく紹介していきます。ぜひ最後までお読みください。
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韓国で医療大麻が解禁され2020年から導入開始
日本の近隣国である韓国が2018年に法改正し、大麻由来の薬品の輸入が許可され、2020年からは本格的に導入されました。ただし、個人で自由に売買できるわけではなく、政府機関によって厳正に管理されています。
医師が認めた患者のみ大麻治療は受けられます。治療の使用には、CBD(カンナビジオール)オイルのみならず、一部THC(テトラヒドロカンナビノール)が含まれているものも認められています。
THCが含まれる大麻は所持が禁止となっている日本とは事情が大きく異なります。
ただし、CBDオイルの使用目的は医療のみに限られ、それ以外の使用は一切禁止となっており、日本のようにTHCが含まれていないCBDオイルであれば誰でも使用できるわけではありません。
医療大麻が解禁された韓国はアジア初
カナダやイギリスなど海外では、医療用や嗜好用としての大麻が次々と解禁されています。そして、東アジアでは初となる韓国が医療大麻の解禁に踏み切ったのです。
韓国は大麻の栽培や所持、使用などを行った場合5年以下の懲役又は5千万ウォン(日本円で約500万円)以下の罰金に処されるほど罰則が厳しい国として周知されています。
また、大麻が合法化されている海外で韓国人が大麻を使用した場合でも、韓国の法律が適用され処罰されるのです。
韓国で医療大麻が合法化された理由
日本以上に大麻に対する規制が厳しい韓国は、なぜ医療大麻が合法化されたのでしょうか?その理由の1つと言われているのは「大麻の主要材料であるCBDが、精神活性作用はなく精神や脳の病気に効果がある」と海外で発表されたからです。
しかし、韓国では脳腫瘍を治療するために海外から取り寄せたCBDオイルのせいで逮捕されてしまうような理不尽な法律が定められていたのです。
自由度が低い法律を変えるべく、民主党のシン・チャンヒュン党員などが提案した法案をきっかけに、2018年11月に韓国の国会で承認されました。その後、内閣の審議と大統領の署名を経て、2019年3月に施工が開始されたのです。
誰でも医療大麻を処方されるとは限らない
医療大麻が導入された韓国ですが、現状はあまり思わしくありません。理由は、専門医が不足していることが挙げられます。韓国に限った問題ではなく、東アジア全体の課題でもあり、根本的にCBDに関する効果を把握している医師が少ないのです。
そのため、CBDで改善が見込める患者がいたとしても、処方にまで至らないケースが多くあります。また、CBDの使用条件も厳しく「国内で承認された代替可能な医薬品がなく、大麻成分を含む医薬品が必要な時に限る」とされているためです。
この条件があるため医師の判断が下りにくい原因となっています。実際、治療で医療大麻が使われたケースは、数か月で約300件程度と当初の予定よりもはるかに下回る結果となりました。
難病に処方される医療大麻の効果
医療大麻で効果があるとされている病気は以下の通りです。
- 糖尿病
- がん
- てんかん
- うつ病
- 緑内障
研究が進むにつれて効果がある疾患数が増えてきています。
また、医療大麻は治療薬と併用できるうえに副作用が少ないというメリットが挙げられます。例えば、抗がん剤を使用するがん治療では、吐き気や倦怠感などの副作用に苦しむ患者が多くいます。
しかし、治療中の患者が医療大麻を併用することで抗がん剤の副作用を打消し、吐き気や食欲不振を改善させる効果があるのです。
韓国での医療大麻の実情
東アジアでは初となる医療大麻の合法国となった韓国、その実情はどうでしょうか?医療大麻の治療を受けるには、医師の診断と処方が必要です。
希少な難治性の疾患で今までの治療では改善されなかった人たちが対象となり、痛みの緩和のため末期がんの患者にも投与されています。
しかし、医療大麻を使用していくにはいくつかの課題も残されています。では、その課題とは何でしょうか。
医療大麻の処方が300件を超える月もある
韓国の医療大麻の処方が、2020年6月に300件を越えたと報告されています。処方された医療大麻の内訳は、エピディオレックス300件、サティベックスが1件だけでした。
両方ともイギリスのGWpharmaが製造しており、エピディオレックスは小児の難治性てんかんなどに効果があります。2019年5月には日本でも治験薬として認められている製薬です。
また、サティベックスは多発性硬化症に伴う神経因性の疼痛治療の効果が見込まれています。
専門的な医師が不足している
前述で記述した通り、医療大麻を扱う医師不足は深刻な状況です。大学でも専門の分野を学ぶ機会が無いことから知識不足が露呈しています。
今後、医療大麻に対する専門知識を持ち合わせた医師を増やしていくことが課題となるでしょう。
使用するための制限が厳しい
医療大麻を使用するための厳しい制限も今後の課題となっています。現在は、希少性や難病性の疾患であることが認められ、加えてCBDの使用が最終手段である場合のみ使用が許可されています。
使用条件だけでなく、医師の自己判断が求められる制限であることも処方へ繋がらない原因の1つになっています。なぜなら処方する医師たちが今まで大麻は違法という既成概念にとらわれてしまっているからです。
合法化されていても嗜好用大麻は違法
韓国の医療大麻が合法化されたというニュースを聞いて、勘違いしてはいけないのは医療大麻が合法化されても嗜好品の大麻は変わらず違法だということです。
医療大麻の主成分がCBDとなる以下の医薬品のみです。
- エピディオレックス
- サティベックス
- セサメット
- マリノール
海外で承認されていない医薬品は、今後も輸入や使用することはできません。また、嗜好品大麻の主成分とされるTHCを含む大麻は、たとえ嗜好品大麻が合法化されている国で使用しても違法になるのです。
旅行で韓国へ行っても合法的に大麻は吸えない
韓国で大麻が解禁されたと勘違いする人がいますが、合法化された現在でも大麻を自由に楽しめるわけではありません。合法化されたのは医療用大麻のみで、嗜好用大麻は違法です。
日本人が韓国に旅行へ行った際、「合法化されているから」と大麻を使用すると逮捕されてしまいますので注意してください。
また、日本人が医療目的で韓国に渡航した際、医療大麻を処方されることは難しいでしょう。
韓国人であっても医療大麻を処方されるには、厳しい基準をクリアする必要があります。日本人が数日程度の渡航で医療大麻を処方されるのは難しいと考えた方が良さそうです。
まとめ:アジア圏の中で韓国は先陣を切って医療大麻を導入した
大麻の合法化と言っても嗜好目的の大麻は依然として違法で、医療大麻も限られた医薬品のみとなっていることがお分かりいただけたことでしょう。
東アジアでは初となる医療大麻の合法化は、今後の日本においても注目するべきニュースであることに間違いありません。
医療大麻の正しい効果を知ることで、難病の患者さんが少しでも苦しみから解放されることを願っています。
根治が難しいと言われる難病の解決に向けて、日本も医療大麻の合法化が進む可能性はあるでしょう。
※当メディアで大麻関連の情報を発信しておりますが、大麻の所持・使用を推奨するものではありません。日本では大麻の所持や栽培は法律により固く禁じられています。絶対に大麻を使用しないでください。
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