HOME > 海外の大麻事情 > 大麻を扱うディスペンサリーとは？ディスペンサリーの実情や気をつけるべきことをご紹介

2021.04.04 海外の大麻事情

大麻を扱うディスペンサリーとは？ディスペンサリーの実情や気をつけるべきことをご紹介

大麻が合法化されている国では、街中で大麻を扱うディスペンサリーを容易に見つけることができます。その国においてディスペンサリーの役割とは何か？違法薬物の売買と何が違うのでしょうか。

日本人には違法薬物という認識が強い大麻ですが、大麻が合法化されている国では日本とは扱いが違います。一言に大麻と言ってもディスペンサリーによってサービスは様々です。

本記事では、ディスペンサリーの実情や、ディスペンサリーを利用するにあたって気をつけるべき点を詳しくご紹介します。

日本人がディスペンサリーを利用した場合に考えられることもご説明します。ぜひ最後まで読んでいただき、ディスペンサリーについての正しい知識を身につけてください。

この記事を読んで「マリファナ」に興味を持った方は、マリファナの成分が楽しめるCBD製品がおすすめです。ヘンプシードオイル・テルペン類・ビタミンEの成分を配合し、健康で前向きなライフスタイルをサポートしてくれます。

お求め安い価格で販売中なのでぜひチェックしてください。

ディスペンサリーとは？大麻・マリファナ専門の薬局という意味

ディスペンサリーとは直訳すると薬局という意味ですが、特に大麻・マリファナ専門の薬局を表します。医療大麻が合法化されている国では、大麻ディスペンサリーが設けられて医療大麻が処方されるのです。

街中にディスペンサリーがある国家においては、日本では考えられないほど大麻・マリファナが身近なものに感じられるでしょう。

はじめに、ディスペンサリーはどこの国にあるのかを見ていきましょう。

ディスペンサリーはどこにある？大麻が合法的に扱われる国家で展開

ディスペンサリーは、大麻の合法化が進んでいる北米に多く見られます。
カナダでは2018年10月に全土で大麻が完全に合法化しました。

また、アメリカにおいても、1996年にカリフォルニア州で医療用大麻の法案が初めて認められたのを皮切りに大麻の合法化が進んでいます。2014年にはアメリカでは初めて娯楽用大麻がコロラド州で合法化されました。

最近では、これまで違法ドラッグとされていた大麻の認識が変わりつつあるのです。

ディスペンサリーの雰囲気は？多くのディスペンサリーは洗練されたデザイン

大麻を購入できる場所となると、少し怪しいイメージが先行するかもしれません。しかし、実際のディスペンサリーは驚くほどお洒落なスポットとなっており、カジュアルな気分で立ち入りできる工夫が凝らされています。

かつて銀行として使われていた重厚感のある建物を使用していたり、シンプルでモダンな店構えをしていたりするなど、ディスペンサリーごとに特徴があります。

一見すると大麻を販売しているお店には見えないことも多いです。現地のディスペンサリーを見れば、大麻に対するネガティブなイメージが払拭されるかもしれません。

バドテンダーとは？ディスペンサリーで働くスタッフ・販売員

ディスペンサリーは大麻・マリファナの薬局を表しますが、ディスペンサリーで働く人々のことをバドテンダーと呼びます。

「バーテンダー」は日本でも馴染みのある職業ですが、『テンダー（tender）』には「世話をする人」といった意味があります。バーテンダーは、「バー（bar）でお酒をふるまう人」といったニュアンスですね。

バドテンダーとは、マリファナの隠語である『バド（bud）』と『テンダー（tender）』を組み合わせた造語なのです。

アメリカで有名なディスペンサリー3選

ディスペンサリーがどのようなものか、お分かりいただけたことでしょう。では、ディスペンサリーをさらに具体的に知るために、各国のディスペンサリーを見てみましょう。

まずは、多くの州で医療大麻が合法化しており、一部の州では嗜好用大麻が合法化されているアメリカで有名なディスペンサリーを3つご紹介します。

GRASS ROOTS｜アメリカ国内に展開するディスペンサリー・チェーン

引用元：GRASS ROOTS公式HP
GRASS ROOTSはカリフォルニア州サンフランシスコにあるアメリカ国内に展開するディスペンサリー・チェーンです。店内に配置されたアンティークテーブルやイスが重厚感を演出しています。

利用者には担当のバドテンダーが付き、バドテンダーに質問できるほか、そのまま大麻・マリファナを購入することも可能です。

NETA ｜幅広い大麻商品ラインナップ

引用元：NETA公式HP
NETAは、もともとは銀行だった建物を店舗に改修したディスペンサリーです。青いドーム型の天井やアーチ形の窓、木材でできたバルコニーなどは教会を思い起こさせるでしょう。

取り扱っている大麻は栽培から加工まで自社で管理しており、栽培施設は業界トップクラスの規模を誇っています。バドテンダーの知識も豊富で、一人ひとりに最適なアドバイスをしてくれるのが特徴です。

MedMen ｜ユニークな大麻でのデリバリーサービス

引用元：MedMen公式HP
MedMenはコロラド州を拠点に、ディスペンサリーをチェーン展開しています。タッチスクリーンメニューなどを採用しており、シンプルでモダンな雰囲気なお店です。

MedMenの特徴は、何と言っても大麻のデリバリーサービスを行っていることでしょう。デリバリーサービスの導入は他のお店との差別化にもなっており、お店に足を運ぶ時間がない人には嬉しいサービスです。

ハワイで有名なディスペンサリー2選

日本人の渡航客が非常に多いハワイもアメリカの一部であり、ディスペンサリーが数多くあります。2000年に医療大麻が合法化されたハワイですが、依然として嗜好のための使用は違法です。
ハワイでは、販売免許を持つディスペンサリーが、患者への適格な処方を行う目的に対して販売が認められています。

では、ハワイのディスペンサリーを見ていきましょう。

HEMPTUARY｜カフェメニューが充実

引用元：HEMPTUARY公式HP
ホノルル・ワイキキのカラカウアに高級CBD専門店としてオープンしたHEMPTUARYには、カフェが併設されており、店内でくつろぐことができます。

カフェには、CBD入りのメニューも含まれているのが特徴です。店舗には様々なCBD商品がお洒落に並べられており、特にハワイ産のCBD商品を前面に打ち出しています。

ALOHA GREEN APOTHECARY WAIKIKI｜良質な大麻が特徴

引用元：ALOHA GREEN APOTHECARY WAIKIKI公式HP
ALOHA GREEN APOTHECARY WAIKIKIで扱っている大麻は良質であることが特徴です。ハワイの医療大麻は、法律により自社で栽培したもののみを商品として取り扱うことを認めています。そのため、他の会社が栽培や加工した商品を取り扱うことができません。

自社栽培であることからアメリカ本土の店舗と比べると品数は劣りますが、その分、品質が高くなるのです。ALOHA GREEN APOTHECARY WAIKIKIでは大麻入りの食品類も購入できます。

カナダで有名なディスペンサリー2選

カナダはウルグアイに次いで世界で2番目に大麻合法国となりました。カナダ医師会も医療大麻に全面的に賛同する姿勢を示しており、診断や治療アドバイスなども積極的に行っています。

大麻が合法であるため、ディスペンサリーもカナダ国内に多数の店舗を展開しています。では、カナダのディスペンサリーを見ていきましょう。

MUSE CANNABIS STORE ｜大麻を使った料理も紹介

引用元：MUSE CANNNABIS STORE公式HP
高級感が漂う外観が特徴のMUSE CANNNABIS STOREは、店内も落ち着いた雰囲気です。商品がショーケースに陳列されており、分からないことはバドテンダーが気軽に受け答えしてくれるので安心です。

CBDオイルやCBDカプセルなどのほか、CBDオイル入りの紅茶やTHCドリンクなど他店ではあまり見られない商品も扱っています。公式サイトでは大麻を使用した料理のレシピも紹介されています。

City Cannabis Co. ｜セキュリティに優れたオーダーシステム

引用元：City Cannabis Co.公式HP
City Cannabis Co.は、カナダで4店舗を展開しています。地方自治体の認可を得ており、公式サイトからは合法的な大麻ブランドを展開していることに誇りを持っている姿勢がうかがえます。

オンラインメニューではセキュリティーに優れたオーダーシステムを構築しており、CBDオイルや大麻入りのお菓子など充実した品揃えが特徴です。

ディスペンサリーでしてはいけないこと・注意すべきこと5選

大麻が合法化された国家では、ディスペンサリーも人々にとって身近なものですが、ディスペンサリーを利用する上で気をつけるべきことがあります。ここからは、ディスペンサリーでしてはいけないことや注意すべきことを以下の5つに分けてご紹介します。

「ドラッグ」という言葉を使用
ハイになった状態で来店
商品の値引きを要求
バドテンダーにとって迷惑な振る舞い
初回サービスだけを目的とした来店

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

①「ドラッグ」という言葉の使用

ドラッグという言葉は、麻薬という意味で用いられます。ディスペンサリーでは、違法薬物の売買をしているわけではありません。病院と同様に、法に基づき患者さんに適切なケアを提供しているのです。安易にドラッグという言葉を使用しないように注意しましょう。

②ハイになった状態での来店

既に大麻でハイになった状態での来店は控えましょう。通常の精神状態でなければ、本人もバドテンダーも適切なものを選ぶことができません。バドテンダーや他の患者の迷惑にもなるので要注意です。駐車場など、店舗の周辺で大麻を吸うことも失礼な行為に当たります。

③商品の値引きの要求

商品の値引き交渉は、基本的にどこのディスペンサリーでも断られます。違法薬物の売買ではないことを認識しましょう。ディスペンサリーは医療目的に基づいて運営されており、店舗間での価格差はほとんどありません。値引き要求は迷惑行為となりますので、控えるべきです。

④バドテンダーにとって迷惑な振る舞い

無駄なおしゃべりを続けてしまうことなどはバドテンダーにとって迷惑な行為です。バドテンダーを独占してしまうと、他の患者にも迷惑がかかります。バドテンダーは、仕事としてあなたに思いやりのあるサービスを提供していることを理解しておきましょう。

バドテンダーに友人や恋人のような感覚で接することは迷惑な行為に当たるでしょう。バドテンダーには思いやりや共感を持って接することを心がけてください。感謝の気持ちを表すためには、チップを渡すことなどもおすすめです。

⑤初回サービスだけを目的とした来店

ディスペンサリーによっては、初回に利用した際にサービス品を提供してくれますが、サービス品だけをもらうのが目的での来店はやめましょう。サービス品は、初めて商品を購入してくれた方に向けたオマケと解釈しておきましょう。サービス品だけを目的に来店し、何も買わないといったことは、ディスペンサリーにとって迷惑な行為です。