2021.01.13 マリファナ
大麻農家の年収はいくら？日本と海外の大麻産業の違いも解説
大麻とは日本では法律で規制されている麻薬の原料となる植物のことです。実は、大麻は薬品としてだけではなく、様々な用途で使用されています。
日本では大麻は規制されていて使用できませんが、実は国内でも大麻を合法的に育てている農家があります。これらの農家はどのような目的で育てているのでしょうか。また、大麻農家はどのくらい稼げるのでしょうか。
本記事では、日本の大麻農家の実態や大麻栽培のメリットについて解説していきます。
この記事を最後まで読めば、「大麻栽培がどのようなものか」「どのような利点があるのか」を理解することができるでしょう。日本と海外の大麻産業の比較も載せているので、ぜひ最後までお読みください。
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日本では産業用大麻のみ栽培が認められている
日本では大麻に関する取り締まりが厳しい中、伝統的に合法で栽培を行なっている農家がいます。ここで育てられている大麻は「産業用大麻」と呼ばれ、薬効成分が低いものを産業用として栽培しているのが特徴です。
主に栃木県や北海道に麻農家があり、これらの大麻農家は国から認定されています。しかし、日本での大麻のイメージから実際に免許を取得して栽培するのは難しいです。もちろん、大麻草を無許可で栽培することは違法として厳しく罰せられます。
産業用大麻は様々な用途に使われている
産業用大麻は私たちの身近にあるあらゆる分野において活用されています。例えば、衣類や紙、肥料などの日常品にも使用されているのです。薬品や美容にも応用されていて、合法的に使用できるものとして出回っています。
大麻草はその全ての箇所を利用することができるため、再生可能で環境にもやさしい資源です。なんと、産業用大麻の用途は25,000以上もあると言われています。
私たちが思っている以上に大麻は用途が多く、大麻を使用した生活用品などが出回っています。しかし、それらの製品はいち早く規制をといた海外製のものがほとんどです。
日本で大麻を栽培するには免許が必要
日本国内で大麻を栽培するためには大麻取扱免許が必要です。大麻取締法により規制がされているため、無許可で大麻を所持していると逮捕されてしまいます。
大麻取扱免許は各都道府県知事が配布していて、栽培をしたい農家のための栽培免許と警察が薬物として取り締まるための研究者免許の2種類あります。また、免許は1年に1回更新をしなければならず、毎年7000円弱の手数料が必要です。
さらに、栽培する環境にも規制があるため、国が定めた大麻を育てる環境づくりも必要です。このように、大麻に関する発展が遅れている日本において大麻産業を始めるには、多くの規制の壁をクリアしなければなりません。
日本と海外の大麻産業の現状比較
日本と海外では大麻産業において大きな違いが生まれているのが現状です。大麻の解禁が進んでいる海外では産業自体も大きくなり、市場規模が年々拡大しています。
いまだに規制が厳しい日本と、海外の大麻産業を比較してみましょう。
- 日本の大麻農家は減少傾向にある
- 海外の大麻産業は規制緩和が進んでいる
日本の大麻農家が減っているのとは対照的に、海外では大麻産業が盛んになっているのがわかります。海外では規制が緩和したことにより、さらに大きな産業として成長してゆくでしょう。
日本の大麻農家は減少傾向
現在、日本での大麻の栽培者の数は35名ほどと言われており、大麻農家の数は減少傾向です。国内の法律の厳しさと情報の少なさがゆえに、近年では市場規模の縮小が見られます。
大麻の生産で有名な栃木県においても栽培用種子の提供を行なっていないため、なかなか規模拡大が行えないのが現状です。また、先述した通り、規制に基づいた栽培環境を整え免許を取得するのが困難であるため新たな農家もなかなか増えていません。
海外の大麻産業は規制緩和が進んでいる
日本では大麻産業への規制が厳しい現状ですが、海外では規制の緩和が進んでいます。
大麻の悪い印象を払拭し、オーガニックな農産物としてとらえられるようになり、市場規模が広がっているのです。海外では、国境をこえて大麻に関係する会社が組織を設立し、研究や開発が行われています。
大麻に関する偏見が少なくなり、環境に優しく便利な資源であるという理解が得られてきているのです。特に、ヨーロッパやカナダでは近年大麻産業がより盛んになってきています。
大麻栽培のメリット3選
日本では危険なイメージが強くあまり知られていませんが、大麻には意外な利点があります。ここでは、大麻を栽培するメリットを3つ紹介します。
- 新たな雇用の創出
- 再生可能な植物資源で環境に優しい
- 収穫が早く様々な用途に使用できる
大麻の栽培にはこれらのような良い点があります。栽培効率が良いだけでなく環境に優しいというのも大麻の特徴ですね。また、問題となっている農家人口の回復にも役立つかもしれません。
①新たな雇用の創出
一つ目のメリットは、大麻は海外と取引できる植物であるため、従業者の増加が見込めることです。つまり、職業として大麻を育てることができるようになり新たな雇用が生まれるということです。
大麻農家が稼げる新しい職種として浸透することで農業業界に変化が起こるかもしれません。それにより、日本で少なくなってきている農業従事者の増加に繋がることでしょう。
また、大麻が合法化され農家が職業として確立した場合、地方で働く若者が増えて地方活性化にも繋がることが予想されます。大麻農業は地方の過疎化や若者減少の問題解決にも変化をもたらすかもしれません。
②再生可能な植物資源で環境に優しい
二つ目のメリットとして、大麻草は再生可能な植物資源でどの部分も利用できることが挙げられます。また、害虫に強いため、化学肥料や農薬を使用せずに育てることが可能です。
同じスペースで複数の種類の作物を育てる輪作もできるので土壌の栄養バランスに貢献し、土地の活性化を促します。
このように、大麻を栽培することで環境にとっても良い影響を与えることができます。
③収穫が早く様々な用途に使用できる
三つ目のメリットは大麻草は育ちが早く、短期間で収穫までできることです。約3ヶ月で3メートルも成長するので、効率よく育て様々な用途に使用可能です。
収穫が早ければ短期間で多くの大麻草を生産できるので、産業としても大きな利益が見込めるでしょう。
大麻農家は稼げる！？
現在アメリカにおいて大麻農業は一大産業になりつつあり、年収1000万以上を稼ぐこともできるそうです。2017年には大麻の売上高はおよそ9000億で、その売上も年々増加しているようです。
日本で大麻関係の仕事をするには多くの障害がありますが、規制が緩和されるにつれて普遍的になっていきそうです。
アメリカでは大麻解禁による雇用増大が約25万人にもなり、新たな職業として成り立っています。日本でも規制が緩和された場合、さらに市場は大きくなり、収入も多くなりそうです。
まとめ：海外に比べて日本の大麻産業は規制緩和が遅れている
ここまで、大麻産業の特徴と日本と海外との違いについて説明しました。実は大麻は使用用途も多く、色々なものに加工されて使われる再生可能な資源だということがわかったと思います。
日本は海外とは異なり、大麻の規制緩和が遅れているため大麻に関係する職業がほとんどないのが現状です。それに比べてアメリカなどでは大麻農家をはじめとした雇用が多く生まれ、大金を稼ぐ人もいます。
日本国内ではどうしても悪い印象が強い大麻ですが、実際には環境にも優しく、育てるメリットがある植物資源であることがわかりました！
※当メディアで大麻関連の情報を発信しておりますが、大麻の所持・使用を推奨するものではありません。日本では大麻の所持や栽培は法律により固く禁じられています。絶対に大麻を使用しないでください。
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