2021.01.13 マリファナ
七味唐辛子には「大麻の種」が入っていた！？麻の実で得られる3つの健康効果を紹介
七味唐辛子には大麻の種が入っていると聞いたことがありませんか？日本において大麻は違法薬物であるはずなのに、食卓の定番である七味唐辛子に入っていて問題はないのかと疑問に思う人もいるでしょう。
この記事では七味唐辛子の原材料の一つである麻の実（ヘンプシード）とはなんなのかについて解説していきます。また、麻の実が「食材」として持つ3つの健康効果や麻の実から大麻の栽培は可能なのか紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
大麻は日本では違法薬物であることは念頭に置いて、興味のある人はぜひ最後までご覧ください。
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七味唐辛子の中身は何が入っているの？原材料を紹介
七味唐辛子は、江戸時代の徳川将軍に献上されていた歴史のある調味料です。現代では一般的な家庭でもよく使われ、ほどよい辛みと香りで、料理の引き立て役として欠かせない調味料となっています。
身近な調味料に麻薬である大麻が含まれていると耳にしたら不安になる人もいるでしょう。七味唐辛子は味の他にも漢方からもヒントを得て、7つの薬味と香辛料から作られています。七味唐辛子の原材料は以下の7つの薬味です。
- 唐辛子
- 焼き唐辛子
- 麻の実
- けしの実
- 粉山椒
- 黒胡麻
- 陳皮
七味唐辛子は古くから食卓の代表的な調味料ですが、生産者によってはオリジナルで別の香辛料を加える事もあり、原材料は多少異なってくるようです。しかし、基本的に、七味唐辛子の原材料の大麻である「麻の実」はどの七味唐辛子にも含まれています。七味唐辛子の中にあるコロコロした種に見えるのが「麻の実」です。くるみのような味と食感があり、料理に一工夫加えたいときに重宝します。
麻の実（ヘンプシード）は大麻の種のこと
七味唐辛子の原材料1つ、麻の実（ヘンプシード）とは大麻の種のことです。日本では古くから栽培されていて、貴重な栄養源や薬として重宝されてきました。
また、江戸時代の薬屋さんが麻の実を使って風邪に効く薬を考案したところ、よく効くと評判が立ったため世間に知られるようになりました。これが七味唐辛子の起源となります。
一般的に知られる大麻は、種を発芽させ成長した「葉」や「花冠」を精製して作られており、「葉」や「花冠」には精神活性作用を生む物質テトラヒドロカンナビノール（THC）がふくまれています。
しかし、麻の実（ヘンプシード）には精神を活性させる作用のある物質は含まれていないため、摂取しても体への影響はありません。
THCについて詳しく知りたい方は「大麻成分THCとは？効果や効能・CBDとの違いを徹底解説！」の記事をご覧ください。THCはどのような成分なのか、THCの持つ効果や副作用について解説しています。
大麻の種を使った製品は法規制の対象外
麻の実（ヘンプシード）には、THCという物質は含まれていないため、摂取しても悪影響はありません。大麻取締法でも以下の記述があります。
第一条この法律で「大麻」とは、大麻草（カンナビス・サティバ・エル）及びその製品をいう。ただし、大麻草の成熟した茎及びその製品（樹脂を除く。）並びに大麻草の種子及びその製品を除く。
（昭二八法一五・平三法九三・一部改正）
引用元：大麻取締法(◆昭和23年07月10日法律第124号)
条文に明記されている通り、大麻の定義には麻の実（ヘンプシード）は含まれていません。そのため国の規制を受けることなく麻の実は市場に流通できるのです。
ちなみに七味唐辛子には違法薬物アヘンの原料である「けし」の実も含まれています。けしの実も薬の効果はなく同じような理由で流通しています。
麻の実（ヘンプシード）で得られる3つの健康効果
食卓に流通しても問題ない事はご説明しましたが、麻の実は高栄養食品でもあります。麻の実で得られる健康効果をご紹介しましょう。麻の実を食べることで得られる健康効果は大きく分けて次の3つです。
- 強くて健康な体になる
- 脳が活性化する
- 生活習慣病を予防できる
麻の実に含まれる栄養素は健康効果が高い最高の栄養補助食品です。得られる効果について、具体的にみていきましょう。
①強くて健康な体になる
麻の実には豊富な植物性のタンパク質とミネラルが含まれています。特にタンパク質は健康的に過ごすためには欠かせない栄養素ですが、麻の実はタンパク質を作るために必要となる20種のアミノ酸のうち9種類も含んでいます。
必須アミノ酸は自ら作り出すことはできないため、食べ物から摂取しなければなりません。麻の実にはアミノ酸が豊富に含まれているため、麻の実を摂取することで、丈夫な体を作ったり疲労を回復したりできます。鉄分や亜鉛も多く含まれているので、免疫力を高めながら健康的な体作りができるでしょう。
②脳が活性化する
麻の実にはオメガ3、オメガ6と呼ばれる必須脂肪酸が含まれています。摂取すると体の中でDHAとEPAという物質になります。
DHAとEPAは脳の働きを活性化させる作用があると言われており、脳の働きが活性化することと記憶力が増し、認知症の予防になるといった良い効果を得られるでしょう。
また、麻の実に含まれる必須脂肪酸のオメガ3系は胎児や乳児が成長する上で、脳の発育にとても重要になります。妊娠後期の3ヶ月で脳の発達が進むといわれています。胎児や乳児、母親共に脳の発達に必要な栄養素を兼ね備えているでしょう。
③ 生活習慣病を予防できる
麻の実の73％は必須脂肪酸とアミノ酸です。麻の実は体の中で一酸化窒素を作り出すアミノ酸アルギニンが大量に含まれています。一酸化窒素が高くなると、血管が広くなるため高血圧の予防になります。
高血圧は心臓病と密接に関係しているため、麻の実から摂取できるアミノ酸を取れば、心臓病の心配を和らげてくれると言えるでしょう。
また、カルシウムやマグネシウムも豊富に含まれているので、心臓病だけでなく糖尿病や動脈硬化といった生活習慣病のリスクも下げてくれるでしょう。
健康のために野菜を取りたくても苦手だったり肉中心になってしまったりと不足しがちな植物性タンパク質を効率よく摂取できる麻の実は、積極的に摂取していきたい食品です。
七味に含まれる麻の実から大麻の栽培はできない
七味唐辛子に大麻の種である「麻の実」が含まれているのなら、自分で栽培しようと考える人もいるのではないでしょうか。日本では麻の実から大麻を栽培することは禁止されています。大麻を栽培して逮捕された実例を紹介しましょう。
鳥のエサとして売られていた麻の実を使って大麻草を栽培したとして、内装工の男（３１）＝京都市山科区＝が大麻取締法違反の罪で京都地検に起訴された。
引用元：鳥のエサの実から大麻草栽培、男に懲役求刑 京都地検：朝日新聞デジタル
大麻の栽培は禁止されているため、栽培した場合は逮捕されてしまいます。
そもそも市販品として流通している麻の実は適切に処理をする義務があります。麻の実に熱処理して発芽しないように処理がされているのです。販売する前には熱処理が適切に行われたかの厳重な検査もされているため、七味唐辛子に含まれている麻の実を発芽させて栽培することは不可能であると言えるでしょう。
まとめ：七味唐辛子の麻の実は健康に良い
七味唐辛子に麻の実が含まれていますが、実は健康に良い食品であるという事がわかりました。大麻と言われるとイメージが良くないかも知れませんが、七味に含まれる麻の実は食べてもなんの問題もありません。
大麻自体は違法ドラッグであり所持や使用は許されません。しかし、麻の実に含まれる効能があると知っていれば、彩りや香り付けに欠かせない調味料ですから積極的に使うことで毎日の食生活がより一層豊かになるでしょう。
※当メディアで大麻関連の情報を発信しておりますが、大麻の所持・使用を推奨するものではありません。日本では大麻の所持や栽培は法律により固く禁じられています。絶対に大麻を使用しないでください。
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