所持・使用でニュースに取り上げられることのある、大麻。大麻は悪いものとして認識されている方は、多いのではないでしょうか。

 

一方で、夏物衣類の代表的な素材として、麻が挙げられます。

 

実際、大麻と麻の違いは何でしょうか？

 

この記事を読めば、大麻と麻の違いを理解できるはず。大麻と麻の成分や効果、法律の違い・麻の服が違法ではない理由について解説します。また、麻（ヘンプ）がもたらす効果についてもご紹介します。

 

 

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大麻と麻（アサ/ヘンプ）の違い

大麻と麻は、同じ植物。実はどちらも同じ大麻草のことを指しています。

 

大麻は英語でマリファナ。葉と花（花芽）のことを指します。それに対し、麻は大麻草全体のこと。英語ではヘンプです。

 

大麻と麻は呼び方以外にも、成分や効果・法律上でも区別されています。

麻（アサ/ヘンプ）と大麻の成分・効果の違い

麻には、亜鉛や鉄・マグネシウムなどのミネラルやビタミンが豊富に含まれています。ビタミンA・ビタミンCは、肌を健康的に保つ効果があるのは有名ですね。

 

また、麻が原料のヘンプオイルには、必須脂肪酸であるオメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸が含まれており、栄養満点。麻にはTHC（マリファナの主成分）は微量で、リラクゼーションや鎮静効果・睡眠改善が期待できるCBDを抽出することができます。

 

一方で、大麻にはTHCが入っています。THCは、いわゆるハイになる成分で、麻と同じようにリラクゼーション効果も。しかし、精神活性作用による口渇・めまい・記憶障害といった弊害もあるのです。

 

麻と大麻は法律上でも明確な違いがある

精神作用のある大麻の所持・栽培・販売は、日本では当然ながら違法。日本の法律では、麻と大麻について明確に区別をしています。

 

大麻＝大麻草と大麻草を使用した製品の意。また、熟成した茎と樹脂以外の茎を使用した製品・種子と種子を使用した製品は除かれます。これらは、大麻取締法第1条にも記されています。

 

カンタンにいうと、大麻草自体は違法ですが茎および種子は違法ではないということですね。七味唐辛子に入っている麻は種子なので、違法ではないのです！

 

大麻草と麻（アサ/ヘンプ）は種類は同じ

大麻・大麻草と麻は、まったくの別物というわけではありません。アサ科アサ属の植物で、含まれる成分により区別されています。

 

区別される成分とは、THCのこと。THCとはテトラヒドロカンナビノールで、大麻に多く含まれる精神作用を引き起こします。

 

THCの含有量が0.3％以下であれば麻（ヘンプ）、0.3％以上であれば大麻および大麻草と区別しています。

 

大麻の花はマリファナの材料

大麻の花（花芽）のことをマリファナといいます。

 

大麻には雄株と雌株があり、医療用大麻や嗜好用として使われているのが雌株の花です。雌株の花はバッズと呼ばれ、THCが多く含まれています。

 

バッズは収穫後、乾燥させ熟成。その後、使用されます。また、雌株の花はトリコームと呼ばれる産毛のような突起をつけ、触ると粘り気のある樹液を出すのが特徴です。

 

ヘンプCBDは日本でも合法

麻から抽出されるヘンプCBDは、日本でも合法。店舗や通販で購入できます。

 

CBDオイルやCBDリキッドは嗜好用として人気で、ヘンプオイルといった食品にもなっています。

 

そのほか、潤滑油・塗装・工業用途など、さまざま分野でヘンプCBDは活躍。また、必須脂肪酸が豊富なヘンプオイルは、スーパーフードとしても知られています。

 

ヘンプ・リネンの布・服が違法でない理由

洋服の素材として知られるリネン（亜麻）・ラミー（苧麻）も、アサのひとつです。

 

大麻取締法はGHQの命により、1948年に制定されました。当時は大麻全般の栽培および使用を禁止したため、衣服の材料としての麻は使われなくなったという歴史があります。

 

しかし、1962年に家庭用品品質表示法を施行。それにより、麻と表記可能なものはリネンとラミーのみになりました。

 

リネン・ラミーは茎からとれる繊維を使用しているため、合法となっています。

 

ヘンプ布の効果：紫外線防止と抗菌性の高さ

ヘンプ布の特徴のひとつに、紫外線防止と抗菌性があります。暑い夏の日に、リネンの洋服を着る方も多いのではないでしょうか。

 

麻は、昔から夏用着物の素材としても使われてきました。目の細かいヘンプ布の紫外線防止率は、95％。昔は漁師が網として使用していたくらい丈夫で日光に強く、劣化がしにくいのも特徴です。

 

また、カビや害虫にも効果を発揮し、汗に強く臭いのもとであるアンモニアや酢酸を消臭する効果があることもわかっています。

 

ヘンプシードは便秘に効果あり

麻の種を原料とするヘンプシードは、便秘に効果があります。

 

ヘンプシードに含まれる食物繊維は、100gあたり23g。水に溶けない不溶性食物繊維で、腸のなかで膨れるため、ダイエットや便秘の改善にも効果があると言われています。

 

ヘンプシード（麻の実）は違法？

ヘンプシードとは、麻の実のこと。

 

実は、日常生活のなかでごく自然に食べているものです。七味唐辛子のなかの、大きな丸いつぶ。それが、麻の実（種子）です。

 

大麻・麻と聞くと悪いもののような気がしてしまいますが、それは間違い。茎から取れる繊維は衣服の素材として、実は食品として使用されています。

 

まとめ：大麻と麻の違いはTHCの量！ヘンプは日本では古くから親しまれている。

大麻と麻の大きな違いは、THCが多く含むか含まれないか。また、ヘンプは、着物の素材になるなど古くから親しまれてきた歴史があります。

 

知識として、覚えておいてくださいね。

 

※当メディアで大麻関連の情報を発信しておりますが、大麻の所持・使用を推奨するものではありません。日本では大麻の所持や栽培は法律により固く禁じられています。絶対に大麻を使用しないでください。

 

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