日本で合法的にハイになる方法をご存知でしょうか。

 

「ハイになる」という言葉から大麻などの薬物を連想し、「ハイになるのは違法では？」「身体に害があるのでは？」と思う人が多いことでしょう。

 

しかし、ハイになるのは大麻などの違法薬物を摂取した時だけではありません。この記事では、「ハイになる」とはどのような状態なのかお伝えしたうえで、大麻を摂取するとハイになる理由について解説します。

 

また、日本で合法的にハイになることはできるのか3つのケースを検証します。この記事を読むことで、大麻などの薬物を使用せずともハイになれる方法が分かりますので、ぜひ最後までお読みください。

 

 

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ハイになるとは？高揚感や多幸感を得ること

「ハイになる」とは、もともとは薬物使用時の状態を表す言葉として使われていました。大麻などの違法薬物を摂取したことにより普段とは違う感覚で気分が高揚することを表していたのです。

 

しかし、現在では薬物の使用有無に関わらず、気分が高揚した状態を「ハイになる」と言います。薬物を摂取せずとも普段の食生活や運動によって高揚感や多幸感を感じ「ハイになる」ことが可能です。

 

ハイになる大麻の成分THCとは？日本で合法？

そもそもなぜ大麻を摂取すると気分が高揚しハイになるのでしょうか。結論から言うと、大麻を摂取した際にハイになるのは、大麻の成分THCの作用によるものです。

 

THCとは大麻に含まれる成分の1つでテトラヒドロカンナビノール（Tetrahydrocannabinol）の略称です。

 

ここでは、ハイの状態を引き起こす大麻の成分THCとはどんな成分か、大麻の成分THCに関する日本の法律について解説します。順に見ていきましょう。

 

大麻の成分THCについて解説！

大麻を喫煙などで摂取した際にハイの状態を引き起こすのは、大麻の花や葉に含まれるTHCという成分です。THCは脳内のカンナビノイドCB1受容体を刺激し、精神を活性化させる作用を持っています。

 

THCの精神活性化作用により、大麻を摂取した際の高揚感や多幸感がもたらされるのです。海外の大麻合法国の中には、THCの持つ精神活性化作用を医療用に活用している国もあります。

 

大麻の成分THCは日本で合法？事実上違法となる

THCの精神活性化作用がもたらすのは高揚感や多幸感といった良い効果だけではありません。幻覚や幻聴、依存性などの悪影響も及ぼします。実は日本で規制されているTHC成分は合成THCのみ。大麻から抽出される天然のTHC成分を規制する法律はありません。

 

しかし、大麻のTHC成分が含まれる大麻の花や葉の取り扱いが大麻取締法により禁止されています。事実上、大麻から抽出されるTHC成分も違法ということになるのです。

 

海外では大麻が合法化され、医療用として研究が進められている国もありますが、日本では医療用、嗜好用を問わず大麻の取り扱いは禁止されています。

 

日本で大麻から抽出されたTHCを摂取してハイになることはできません。「大麻成分THCとは？効果や効能・CBDとの違いを徹底解説！」の記事では、大麻のTHC成分について詳しく解説しています。大麻のTHC成分についてさらに知りたい人は、ぜひご覧ください。

 

日本でも合法な大麻の成分CBD！CBDでハイになる？

大麻取締法により規制されているのは、大麻草の花や葉です。大麻草の茎や種子から抽出されるCBD成分に関しては、規制対象外となり合法的に使用することが可能です。

 

大麻草の茎や種子に含まれるCBDはTHCと異なり精神を活性化させる作用がないため、摂取してもハイになることはありません。

 

CBDの効果としてはリラックス効果や、ストレスの軽減、痛みの緩和などがあげられます。同じ大麻草でも効果が異なるのです。現在日本で流通しているCBDオイルなどの製品は合法で安全に使用することができます。

 

日本で合法的にハイになる方法はある？3つのケースを検証！

日本では、大麻に含まれるTHCによりハイになることはできないことが分かりました。ここでは、大麻などの違法薬物を使用せずに日本で合法的にハイになる方法はあるのか、ハイになれるのではと言われている3つのケースを検証します。

 

検証するのは、下記の3つのケースです。

• ケビラゴケ科のオオケビラゴケで日本でも合法的にハイになれる？
• 亜鉛を摂取すると日本でも合法的にハイになれる？
• 筋トレなどの運動で日本でも合法的にハイになれる？

 

それでは、順に見ていきましょう。

 

ケビラゴケ科のオオケビラゴケで日本でも合法的にハイになれる？

ケビラゴケ科のオオケビラゴケにTHCと同様の作用を持つ成分PET（ペロッテティネン）が含まれていることが報告されました。PETは構造的にTHCと非常に似ており、ハイになる要因を含むのではないかと言われているのです。

 

オオケビラゴケは日本に生息しているか、オオケビラゴケの成分であるPETを摂取することでハイになれるかについて解説します。

 

ケビラゴケ科のオオケビラゴケは日本にも生息している！

PETが含まれるオオケビラゴケは日本にも生息しています。広島県の宮島や廿日市で発見されたことがあるようです。

 

生息が確認された詳細な場所は公表されていませんが、もし見つけた場合は、採取する前に必ずその土地の自治体に連絡しましょう。自治体により一般人の採取を禁止している場合があるためです。

 

オオケビラゴケで日本でも合法的にハイになれる？THCと同じ作用の成分を含む

オオケビラゴケに含まれているPETは、大麻に含まれるTHCと非常に似た構造をしていることが分かり、成分の研究が進んでいます。研究によると、PETはTHCと同様に脳のカンナビノイド受容体へ結合するものの、ハイになる効果は確認されていません。

 

一方で、痛みを和らげる効果が認められ、鎮痛剤や抗炎症剤などに応用可能として研究が進んでいます。

 

スイスやニュージーランドなど、海外にはオオケビラゴケが嗜好用や医療用として既に使用されている国も。日本においても今後医療用として研究が進んでいくことが期待されます。

 

亜鉛を摂取すると日本でも合法的にハイになれる？

「ハイになる」とは高揚感を得ることであるため、薬物を使用せずとも食生活により高揚感を感じることができます。ミネラルの1種である亜鉛は記憶や学習、感覚の伝達など脳神経の伝達において重要な栄養素です。

 

亜鉛が不足すると脳神経の伝達が上手くいかず、気分が落ち込みうつ症状を引き起こすと言われています。実際にうつ病の治療で、抗うつ剤と亜鉛を併用して症状の改善が早まった例もあります。

 

気分が落ち込んだ時には、積極的に亜鉛を摂取すると良いでしょう。亜鉛のサプリメントを1週間程度服用し続けると、気分の高揚を体感できたという人もいます。

 

筋トレなどの運動で日本でも合法的にハイになれる？

筋トレや運動をすることでドーパミンやセロトニン、エンドルフィンといった幸福物質が分泌され高揚感を感じられます。エンドルフィンの効果は強力で、脳内麻薬と例えられるほど気分の向上や頭の冴えを感じられます。

 

運動をすることで得られる高揚感の代表的な例として「ランナーズハイ」という言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。走ることが楽しく、気分が高揚しどこまででも走れそうな感覚になることです。

 

運動をすることにより高揚感を得ることができますので、気分が落ち込みがちな時には体を動かしてみましょう。

 

日本でも大麻の合法化に向けた動きがある？

ここまで、日本でも合法的にハイになれるのか、3つのケースを例にあげて解説してきました。大麻などの違法薬物を使用せずとも、普段の食事や運動で高揚感を得ることができます。

 

日本では取り扱いが厳しく規制されている大麻ですが、海外では近年大麻を合法化する国が増えています。2020年には、国連麻薬委員会が大麻を最も危険な薬物分類から除外することを発表しました。

 

ここでは、まず国連麻薬委員会がなぜ大麻を最も危険な薬物から除外したのかを解説します。そのうえで日本での大麻合法化をめぐる動きは現在どのような状況なのかについてもお伝えします。順番に確認していきましょう。

 

国連麻薬委員会が大麻を最も危険な薬物分類から除外

2020年12月に、国連麻薬委員会が大麻を最も危険な薬物分類「スケジュールIV」から除外することを発表しました。「スケジュールIV」に分類されるのはヘロインやオピオイドなど中毒性、乱用性が高いとされている薬物です。

 

国連麻薬委員会が危険薬物分類から除外した背景は、WHOと薬物専門委員会が大麻における危険性の認識に意義を唱えたことによります。WHOは大麻の副作用を懸念しつつも、鎮痛作用をはじめとした医療効果としての利点を認めました。

 

重大な死亡リスクがないことにも触れ、大麻はスケジュールIVにはあたらないと勧告したのです。WHOからの勧告を受けて加盟53ヵ国による投票を行った結果、国連麻薬委員会は大麻を最も危険な薬物分類から除外することを決めました。

 

日本での大麻合法化をめぐる動き

国連麻薬委員会での決定を受け、日本でも大麻の有識者達により「大麻等の薬物対策のあり方検討会」が開かれました。会議では新たに大麻の使用罪を設け、取締りの強化を行うことが検討されました。

 

すでに海外では、難治性てんかんの治療に対する医療用大麻の有効性が確認されています。日本でも難治性てんかんの治療薬として医療用大麻の治験や臨床試験の実施を求める声が高まっています。

 

現在の大麻取締法では所持や譲渡のみを禁止しており、使用については規制がありません。
使用罪を設けることで取締りの強化を行い、医療用大麻が使用できやすいように法を整備する狙いがあると言われています。

 

まとめ：日本では大麻のハイになる成分は違法！健康的な食事と運動で高揚感を得よう

大麻にはTHCというハイになる成分が含まれています。しかし、日本では大麻を所持することは違法のため、大麻を摂取しハイになることはできません。

 

日本にも生息するオオケビラゴケは大麻のTHCによく似た成分を含んでいます。鎮痛作用や抗炎症作用などTHCと同様の医療効果が期待される一方で、ハイになる効果は認められていません。

 

薬物に頼らずとも、普段の食事や運動で高揚感を得ることが可能です。気分が落ち込んだ時には食事で亜鉛を積極的に摂取し、体を動かしましょう。

 

※当メディアで大麻関連の情報を発信しておりますが、大麻の所持・使用を推奨するものではありません。日本では大麻の所持や栽培は法律により固く禁じられています。絶対に大麻を使用しないでください。

 

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