2021.03.12 マリファナ
大嘗祭で大麻草が使われる|神道と大麻の関係も徹底解説!
天皇陛下が即位された際に行われる大嘗祭には、供物として大麻草が用いられます。さらに神道では大麻は神聖な植物とされており、戦前の日本では医薬品としても扱われていました。しかし、現在の日本では大麻は違法薬物として規制されています。
この記事では日本における大麻の歴史について詳しく解説します。大嘗祭や神道との関わりについても知ることができますので、是非最後まで読んでください。
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大嘗祭とは日本の天皇が皇位継承に際して行う祭典
大嘗祭は天皇が皇位を継承する際に行われる宮中祭祀です。その場で天皇は国家・国民の安寧と五穀豊穣の祈りを神に捧げます。
儀式の形が出来上がったのは7世紀ごろのことで、今のような格別な規模になったのは天武天皇の時代です。
当時は今のような即位に際した一世一度のものではなく、在位中に何度か行われていました。現在では勤労感謝の日に行われるのが新嘗祭(にいなめさい)、即位の際に行なわれるのが大嘗祭と呼ぶようになっています。
大嘗祭で大麻草が供納される
大嘗祭で天皇陛下に向けて供納される品には麁服(あらたえ)と繪服(にぎたえ)というものがあり、どちらも儀式で着用するための祭服です。
繪服は三河国から供納される絹製であるのに対して、麁服は阿波国から供納される麻製の祭服のことを言います。
一世一度の重要な儀式で着用する服は、大麻草から作られている物があるということです。麁服は古来より阿波忌部氏が供納してきたとされ、今上天皇の即位の際にはその直系に当たる三木家が麁服を作り供納しました。
「神道」で大麻は神聖な植物
日本固有の宗教である神道において、大麻は神聖な植物とされています。大麻の繊維は穢れを払う力があるとされており、現在でも神社にある鈴の縄などに使用されているのです。
何度も抜いても生えてくる大麻は生命力の強さから魂の象徴とされています。そのため、稲と共に皇室からも重要視されていました。
昔の人々が大麻を神棚に祀っていたのは、大麻に神が宿ると信じられていたからです。このように大麻は日本人との関わりが非常に強い植物と言えます。
日本の麻はTHCが少ない
日本で大麻と言えば麻薬というイメージの人が多いかと思いますが、麻と聞くと違ったイメージを持つでしょう。実際、大麻と麻は全く同じ植物だということはあまり知られていません。
日本で古来から栽培し使用されている麻は、摂取するとハイになる成分であるTHC(テトラヒドロカンナビノール)の含有量が非常に少ない品種です。
一方、海外の一部の国ではTHCが一定以上含まれない品種は産業用大麻に分類され自由に栽培できます。2013年に法改正を行ったアメリカでは2014年~16年の2年間で栽培面積が約8.5倍にまで広がりました。
戦前の日本では大麻は医薬品だった
世界では大麻を医療に活用する研究が進められていますが、日本では未だ違法です。しかし、戦前の日本では大麻は医療目的で使用されていたのです。
実際に大麻の葉を乾燥させて作った大麻タバコが、明治時代に喘息の治療薬として使用されています。
この時代に使われていた大麻は中東から輸入されたインディカ種というTHCの含有率
の高い物で、喘息たばこ印度大麻煙草の名前で販売されていました。
さらに古いものだと江戸時代の記録があり、マラリアに効く薬として大和草本に記載されています。昔は神事だけでなく民間でも身近なものだったのです。
日本で大麻が禁止になった理由
日本で大麻が禁止になったのは、第二次世界大戦後の事です。敗戦国となった日本はアメリカのポツダム省令を受け入れ、大麻が禁止されることになります。
アメリカが日本の大麻を禁止した理由は2つあると言われています。1つは合成繊維や化学薬品分野の発展、もう1つは戦争に参加させないようにするためです。
しかし、いつしか大麻は危険なドラッグとみなされ1948年に大麻取締法が制定され今に至ります。そして、この法律は制定されて以来1度も改正されていないのです。
米国が合成繊維や化学薬品の分野を成長させたかった
アメリカが大麻の栽培を禁止したのは、日本の合成繊維や化学薬品分野を発展させるためだったといわれています。
日本にポツダム省令を出すより前に、アメリカで大麻課税法が制定されました。この法律を制定した目的は日本に対して大麻を禁止した理由と同じです。
とはいえ、日本では古くから大麻と密接に関わってきました。特に栽培のしやすさから、農家の人々にとっては貴重な作物だったのです。
GHQとの交渉の末、許可さえ受ければ栽培できるという今の状態に落ち着きました。
米国が日本を戦争に参加させないようにするため
先ほどの説が一番、有名な説と言われています。ですが、日本で大麻が禁止となった説はもう1つあります。
それは、アメリカ側が 日本を再び軍事大国にしないよう作られた政策という説です。実際に日本の改革は新憲法によって日本が二度と戦争に参加できないようになりました。
麻はロープやパラシュートなど道具を作るうえで重要な役割を果たしたことからすると、軍事規制に基づく大麻の禁止は合理的だと言えます。
大麻栽培の免許は、文化や経済的に重要だった大麻の制限を防ぐためにアメリカと交渉しできたものだと多くの日本人は知りません。
日本の大麻の現状は?日本で一番、麻を生産しているのは栃木県
2021年1月、厚生労働省が大麻取締法の改正を検討するという発表がありました。世界中では、大麻の危険性が見直されている一方で日本はさらに厳しい規制が課される方針です。
大麻を栽培している農家は年々、減少しています。過去に日本では25,000以上の大麻農場を保有していました。しかし、大麻が禁止された後に認可を受けた生産者は2014年時点で33人に減少しています。
栃木県にも大麻農場がありました。現在では大麻にかわる作物として、苺が推奨され苺の生産全国第1位となっています。ですが、現在でも栃木県は質量ともに日本一の麻の生産地として知られています。
まとめ:大嘗祭の供納品に大麻草が使われている
日本で大麻は麻薬のイメージが強いですが、過去には人々の暮らしを支える重要な資源として活躍していました。
戦前では治療薬やロープやパラシュートといった道具に活用されていた大麻もアメリカに敗戦した後のポツダム省令により使用量、生産量ともに減少してしまいました。
しかし、現在でも大嘗祭の供納品に使用されており生産者も全ていなくなったわけではありません。
日本では悪いイメージの強い大麻ですが、古来より文化や経済的に重要だった大麻について知ってほしい事実はたくさんあります。
※当メディアで大麻関連の情報を発信しておりますが、大麻の所持・使用を推奨するものではありません。日本では大麻の所持や栽培は法律により固く禁じられています。絶対に大麻を使用しないでください。
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