2021.04.30 マリファナ
ゲートウェイドラッグ理論は大麻に該当する?ゲートウェイドラッグの種類と反論まで調査
「ゲートウェイドラッグ理論」という説をご存知ですか?大麻やアルコール、タバコが、世間的に「悪いイメージ」を持たれる根拠となっているのがゲートウェイドラッグ理論です。
では、大麻は本当にハードドラッグへの入り口=ゲートウェイなのでしょうか。この理論は、大麻を否定しつつ、逆に大麻合法化の後押しをしているという側面もあり、さまざまな論説があるようです。
今回は、ゲートウェイドラッグとは何か?その論拠についてを徹底調査!今回の記事を読めば、ゲートウェイドラッグ理論と、その問題点について知ることができます。
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ゲートウェイドラッグ理論とは?3つの論拠
厚生労働省のサイトでも謳われるゲートウェイドラッグ。
大麻を違法と考える人々の多くが、このゲートウェイドラッグ理論を支持しています。
ゲートウェイドラッグ理論を支えるのは3つの論拠。では、早速その3つをチェックしていきましょう。
①ゲートウェイドラッグで薬物全体へのハードルが下がる
海外では大麻合法国も多く、比較的簡単に大麻が手に入ります。
手に入りやすい価格で、医療用としても利用されているため、「薬物体験デビューは大麻から」という人も多いことでしょう。
日本でも芸能人の大麻問題は後を絶ちませんよね。大麻が違法である日本においても、初めての薬物使用が大麻だったという人はかなり多いようです。
②大麻がハードドラッグへの入り口に
大麻には、さまざまな有効成分があります。
中でも精神活性作用を持つTHC(テトラヒドロカンナビノール)は、マリファナの主成分。強い依存性・中毒性を持っています。
そして、大麻の強い精神作用から、さらに依存性の強い薬物を求めることになり、コカインやヘロインなどのハードドラッグへと手を出すことになります。これがゲートウェイドラッグ理論の主たるものです。
③ドラッグ密売のコミュニティーと違法なつながりができる
違法として取り締まられる分、どこから大麻を手に入れるかといえば違法組織からとなります。
大麻を購入するためにドラッグ密売の組織と繋がりができ、さらに強いドラッグへとアクセスしやすくなるという説です。
ただし、この説には逆説的なアプローチもあり。密売組織に大麻を管理させないためには、大麻合法化によって国で管理すればいいという、大麻合法化への後押しにも繋がっています。
ゲートウェイドラッグの種類
より依存性・中毒性の強いハードドラッグの入り口とも言われる「ゲートウェイドラッグ」。
ここでは、ゲートウェイドラッグにどんなものがあるのかを紹介します。
ゲートウェイドラッグ①たばこ
嫌煙社会とはいえ、日本でもまだまだたばこを吸う人は多いですよね。
実は、嗜好品であるたばこもゲートウェイドラッグの1つです。
たばこにも依存性があり、同じように喫煙できる大麻に気軽に手を出してしまう人もいるようです。
ゲートウェイドラッグ②酒・アルコール
同じく嗜好品の酒・アルコールも、ゲートウェイドラッグの代表的なもの。
楽しく味わうことができるものも、量が過ぎればアルコール依存症になり、さらなる刺激を求めてハードドラッグに繋がってしまいます。
ゲートウェイドラッグ③大麻
大麻には、葉を乾燥させた乾燥大麻(マリファナ)や、ハシシと呼ばれる大麻樹脂、樹脂や葉っぱから作られる液体大麻など、さまざまな形があります。
依存性・中毒性が高く、その原因とされる物質が、精神活性作用を持つTHC(テトラヒドロカンナビノール)です。
大麻草製品の中でも、このTHCが含まれるものを日本では禁止しています。
その他のゲートウェイドラッグ・薬物
ゲートウェイドラッグと呼ばれる薬物は、タバコやアルコール、大麻の他に、どんなものがあるのでしょうか?
幻覚剤にも分類されるMDMA、シンナーなどの有機溶剤、脱法ハーブなどが属する脱法ドラッグもゲートウェイドラッグの仲間です。
違法薬物と合法ドラッグの違い
「合法ドラッグ」は、合法と名がつくけれど違法であることは周知の事実。合法ドラッグと言いながら、実際は危険ドラッグ=違法薬物です。
危険ドラッグと麻薬・覚せい剤との違いは、化学構造に少し差があるだけ。本質は麻薬と同じで、麻薬以上の危険性を持つものもあります。
ゲートウェイドラッグは厚生労働省も問題にしている
近年、未成年の薬物乱用が増加しており、特に大麻=ゲートウェイドラッグとして、強い警告をしています。
高校生向け薬物乱用防止のリーフレットにも、以下のように記載されています。
大麻はゲートウェイ・ドラッグといわれ、他の薬物を使用するきっかけとなるおそれが高いことから、一回でも使用してはいけません。
出典:mhlw.go.jp
近年、大麻のTHC含有量が増加している
また、2016年の麻薬取締局(DEA)が押収した大麻の解析では、大麻のTHC含有量が激増しているという報告も。
これは、大麻の製造販売業者も、品種完了に力を入れている証拠。
今後も、よりハイになれる、より危険性の高い大麻が流通していくと予想されます。
ゲートウェイ理論は誤り⁉
大麻禁止派が支持するゲートウェイ理論ですが、実は「根拠に乏しい」という反論も多いのが実際。
大きなものでは、1999年の全米科学アカデミーの医学研究所の発表です。大麻が他の薬物への飛び石(ゲートウェイ)だと証明する確固たるデータは存在しない、と発表しています。
また、報道紙ニューヨーク・タイムズも同様に、具体的な根拠がないことからゲートウェイドラッグ理論を否定する記事を発表しました。
大麻の中毒性についての問題
大麻は本当にゲートウェイドラッグではないのでしょうか?
大麻がゲートウェイドラッグではないとの否定派の論拠の1つに、「大麻には中毒性がない」という主張があります。
しかし実際は、大麻にはアルコールやたばこと同じく、中毒性と離脱症状があると証明されています。
大麻の過剰摂取で死亡することはないという論拠
薬物の過剰摂取で命を落とす話はありますが、それは大麻にも当てはまるのでしょうか?
大麻の推定致死量は約680kg。一度に摂取するのはかなり困難な量です。つまり、大麻の過剰摂取は死に直結するわけではなさそうです。
副作用による錯乱や幻覚が原因での事故、血圧が上昇することにより、他のリスクに繋がるのでしょう。
ゲートウェイ理論は客観性がないという主張
ゲートウェイ理論は、大麻がハードドラッグへの扉になるのではという恐れから始まった理論と言われています。
ある意味、大麻を禁止したい派閥の主観的な理論とも言えるでしょう。
前述の全米科学アカデミーやニューヨーク・タイムズ紙の指摘の通り、ゲートウェイ理論を立証するだけのデータがない=客観性がないという話にも繋がります。ゲートウェイ理論は、大麻肯定派からは激しいバッシングを受けています。
バイデン大統領も大麻とゲートウェイドラッグの関係に疑問視
実は、アメリカ・バイデン大統領も、大統領選時代に、ゲートウェイドラッグ理論について言及しています。
「大麻がゲートウェイドラッグなのかどうか、これまでの証拠は十分ではない」という発言は、大麻合法化への立場に転向したというわけではないようです。
かつては大麻禁止派だったバイデン大統領ですが、より客観的であるべきというスタンスに留めました。
まとめ:ゲートウェイドラッグ理論は論的根拠が不十分
- 今回は、ゲートウェイドラッグ理論についてご紹介いたしました。
ゲートウェイドラッグ理論とは、大麻などがハードドラッグの入り口になっているという理論。 - ゲートウェイドラッグ理論を裏付けるデータ・因果関係は示されていない。
本当に大麻がハードドラッグへの入り口になっているかは、まだまだデータが不足しており、反論も多いようです。
また、大麻反対派だけでなく、大麻合法化(国による大麻コントロール)の後押しにもなっている点も、興味深いですね。
※当メディアで大麻関連の情報を発信しておりますが、大麻の所持・使用を推奨するものではありません。日本では大麻の所持や栽培は法律により固く禁じられています。絶対に大麻を使用しないでください。
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