2021.03.12 マリファナ
【徹底解説】指定薬物のクラトムとはなにか?効果や副作用などについて徹底解説!
クラトムはかつてサプリメントとして市販されていた薬物です。アメリカでは2014年まで、処方箋なしで購入出来ました。ヘロイン依存症の治療や鎮痛剤など、医療分野でも利用されていました。
しかし、アメリカ食品医薬品局がクラトムはコカインなどの薬物と同様の危険性がある、とする見解を発表しました。それに対してクラトム協会が同局を相手に抗議をする事態となっています。
日本でも2016年に指定薬物となったクラトムについて、アメリカの事例も交えて詳しく紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
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クラトムは市販されていたハーブサプリメント!
クラトムは、ミトラガイナスペシオーサとも呼ばれる東南アジア固有の植物です。葉の部分には、薬効成分であるアルカロイドが豊富に含まれています。かつては、ハーブサプリメントとして健康食品店などでカプセルやガムなど、様々な形で販売されていました。
医療分野でも利用されており、オピオイド依存症の治療薬としての役割が代表的です。慢性的な痛みを緩和する鎮痛剤として用いられ、タイでは古くから民間療法で使用されています。
クラトムは東南アジアでは市販されていた薬物
クラトムは現在、日本やアメリカを含むいくつかの国で厳しく規制されています。しかし、東南アジアではコンビニで売られていたこともあり、学生でも簡単に購入できるような状態でした。市販のクラトムに手を出した学生がリハビリが必要になるほどの中毒症状になってしまった例もあります。
アメリカでも2014年までは医師の処方箋を必要とせず、薬草ショップなどで手に入れられました。服用することで、鎮痛効果があるため、慢性的な痛みや通風などの症状を緩和させるために使用されていたのです。
オピオイド依存症の治療薬
クラトムは、ヘロインやモルヒネなどのオピオイド鎮痛剤を使用した際に生じるオピオイド依存症の治療に利用されています。クラトムはオピオイドと同じ受容体に作用し、効力は弱いですが同じような陶酔感や鎮痛効果を与えるためです。クラトムはコーヒー属であり、オピオイドではないため、オピオイド依存症になることはありません。
ヘロイン依存患者の更生を手助けした例もあります。クラトムのおかげで18ヶ月の間、ヘロインを絶つ事ができた患者がいます。
クラトムの効果・作用
クラトムの効果は、主成分である、ミトラギニンと7-ヒドロキシミトラギニンに他の多くの化合物が連携することで発揮されるものです。摂取する量の違いによって、効果が変わります。興奮作用と鎮痛作用があり、量によってどちらの作用が出るのか、以下で解説します。
興奮作用
クラトムは1~5gを摂取することで、興奮作用が現れます。使用者は活動的になり、ハイ状態になります。効果は通常であれば摂取後2~5分で現れ、持続時間は2~5時間です。
鎮静効果
5~15gの摂取で現れるのが、鎮静作用です。使用者は、落ち着きや多幸感を得られます。この作用が、ヘロインなどのオピオイドがもたらすものに似ているため、依存症の治療に使われています。
15g以上摂取すると、意識を失ってしまうほどの強い効果を与えてしまうので、注意が必要です。効果の発現や持続の時間は少量の時と変わりません。
クラトムの副作用・危険性
クラトムが危険と言われるのは、オピオイドと似た副作用があるためです。吐き気や幻覚など様々な副作用があります。その中でも特に危険なのが、肝臓に影響を及ぼすことです。クラトムを使った人の中には肝障害を患った人もいます。
クラトムは有効性と危険性の両方で研究が不足しており、今後医療も含めて使用していくかどうかを判断するには、さらなる研究が必要なようです。
クラトムの副作用
クラトムの使用によって現れる主な副作用は以下のものです。
- 吐き気
- 発汗
- 口の渇き
- 便秘
- 食欲不振
- 痒み
- 幻覚
- 発作
- 精神病
- 肝障害
アルコールや他の薬物と摂取することにより、肝障害のリスクの急増や不眠症などの症状も現れます。オピオイドの過剰摂取による死因の一つである呼吸抑制が起こる可能性があります。
クラトムの中毒性
クラトムはオピオイドと似た中毒性があります。研究では、クラトムの使用を半年以上継続している人の半分が、攻撃性や情緒不安定、手足が突然動くなどの症状を発症。その内の80%が、使用を止めようと思っても、できなかったという結果が出ています。
症状が出た人の80%が、使用を止められないという研究結果は、クラトム強い中毒性があることを裏付けています。
アメリカで物議を醸すクラトム
クラトムは、長年鎮痛剤として使用されてきました。葉の部分を粉状にして、お茶に混ぜて飲んでいたのです。
アメリカでは、オピオイド依存症の人の多くが、依存状態を脱するためにクラトムを服用しています。多くの人が、クラトムをオピオイドの安全な代替品として考えられています。
アメリカ疾病予防センターが、2016年~2017年にかけて起きた2万7000件以上の薬物過剰摂取による死亡の内91件にクラトムが関係していると発表しました。このことにより、クラトムを使用する際には、更なる注意が必要だとする専門家がいます。
アメリカ国内ではクラトムの利用者が増えていますが、規制すべきという意見もあり、議論が加熱しています。
アメリカ食品医薬局がクラトムはコカインなどと同じだと主張
アメリカ食品医薬局は、クラトムの使用を禁止しようという立場を取っています。クラトムは摂取量が多いとオピオイドと同じ位の危険性があり、中毒性も高いと考えているからです。麻薬取締局に対しても、クラトムをヘロインやコカインと同等の危険性を持つ薬物に分類するように働きかけています。利用者に対して、クラトムの危険性をアピールし、使用をやめるよう警告しています。
クラトム協会がアメリカ食品医薬品局に抗議
クラトム使用を禁止しようとしているFDAに対して、クラトム協会はクラトムの使用に賛成の立場です。クラトム協会は、「CDCが発表したデータを都合の良いように捉えて、クラトムを危険薬物に仕立てようとしている」として、FDAに抗議しています。クラトムによって引き起こされたとされる死亡事例の多くは、他の薬物が原因である可能性もあると主張しています。
クラトムが関係した事例の80%はヘロインやフェンタニールなどの薬物依存患者であったのも事実ですが、クラトムが原因だったケースも7件のみですが存在し、100%安全というわけではありません。
日本でもクラトムが指定薬物になった
日本では、2016年3月にクラトムおよび含有成分2種類が指定薬物として規制されました。指定薬物というのは、中枢神経系に影響与える可能性が高く、人に対して使用したときに、大きな害を与える恐れがある薬物の事です。指定薬物はその成分が含まれている製品を所持しているだけでも違法となり、罰則もあります。医療等の用途が目的であれば、その限りではありません。
日本でクラトムは、所持しているだけでも罰せられる、違法な薬物であることを理解しておきましょう。罰則の内容は以下をご覧ください。
罰則:3年以下の懲役または300万円以下の罰金。業としての場合は5年以下の懲役または500万円以下の罰金
クラトムは医療にも用いられる新しい指定薬物
クラトムは、有効性や危険性の研究がまだまだ必要な薬物です。ヘロインなどのオピオイド依存症に対して効果が見られている一方で、過剰摂取による中毒症状や副作用も確かに存在しています。これから研究が進み、安全性が認められるならば、医療にも使われる新しい指定薬物となるかもしれません。
現在クラトムは使用を規制されている指定薬物です。日本の法律において、一般人が所持、使用することは違法であることを忘れないでおきましょう。
※当メディアで大麻関連の情報を発信しておりますが、大麻の所持・使用を推奨するものではありません。日本では大麻の所持や栽培は法律により固く禁じられています。絶対に大麻を使用しないでください。
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