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2021.03.12 マリファナ

【徹底解説】医療大麻と癌の関係|癌に効果があるとは本当なのか?

【徹底解説】医療大麻と癌の関係|癌に効果があるとは本当なのか?

皆さんは医療大麻で癌の治療をできることはご存知でしょうか。大麻に含まれる成分が癌に効果を発揮することが各国の研究で明らかになっています。

癌以外も様々な難病の治療に効果があることから、世界中で合法化に向けた動きが活発です。

本記事では、医療大麻と癌の関係性について解説します。医療大麻に含まれている成分が癌に与える影響をわかりやすく説明していますので、ぜひ最後までお読みください。

 

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医療大麻は癌の治療に有効とされている

医療大麻は癌の治療に有効とされている

大麻に含まれているTHCとCBDは、癌の治療に効果があるとして世界中で大きな注目を集めいています。THCは癌細胞を破壊し、CBDは癌の転移を抑える効果があると言われています。

THCが腫瘍細胞を破壊するかを検証するため、各地で様々な臨床試験が行われました。検証の結果、スペインやアメリカで様々な癌に対する効果が確認されました。

CBDは、ID-1遺伝子の活動を止める効果があります。ID-1遺伝子とは、癌の転移を助けるタンパク質です。CBDがID-1遺伝子を抑えることをアメリカやスペインが最近の研究で発表しています。

また、大麻は投薬治療による副作用に効果があるため今後は癌治療も含めて医療的価値が高まるでしょう。

医療大麻は大麻に含まれる成分を利用した薬

医療大麻は大麻に含まれる成分を利用した薬

医療用としての大麻は、カンナビノイドという成分を利用しています。カンナビノイドに含まれている主な成分は、THCとCBDです。

THCは人の精神を高揚させる効果があり、依存性が強い成分です。日本では、大麻取締法によりTHCを含んだ大麻を法律で禁止しています。

CBDは精神をリラックスさせる効果を持ち、依存性が弱いです。CBDは日本を含めたほとんどの国で合法的に認められており、CBD配合の製品が流通しています。

THCとCBDを含んだ医療大麻は癌に対して有効な成分ですが、日本では未だに使用が認められていません。

大麻の成分が癌に与える4つの作用

大麻の成分が癌に与える作用は、以下の4つです。

  1. 抗増殖作用
  2. 抗転移性
  3. 抗血管新生作用
  4. アポトーシス

上記の通り医療大麻は、がん細胞の増殖や転移を防ぐ働きがあります。順番に解説していきます。

①抗増殖作用

がん細胞の増殖を抑えるTHCの効果は、様々な臨床試験や研究を通して実証済みです。

2006年にスペインで、脳腫瘍患者9名を対象に初のTHCの投与が行われました。臨床試験の結果、9名全員の腫瘍が小さくなったことが確認できたのです。

アメリカでは、肺がんと乳がんに対して抗増殖効果が確認されました。ハーバード大学の研究では、THCは体内の悪性腫瘍のみを破壊するという研究結果が報告されたのです。

引用元:Tetrahydrocannabinol inhibits epithelial growth factor-induced lung cancer cell migration in vitro as well as its growth and metastasis in vivo(2018年)

 

②抗転移性

大麻に含まれている成分で、癌に有効なものがもう一つあります。癌の転移を抑える効果を持つCBDです。CBDは、癌の転移を助長するID-1遺伝子を抑える効果があります。

ID-1遺伝子は、健康な状態であれば胚発生時しか活動しません。しかし、乳がんなど転移性のある癌を発症すると再び活動し、他の健康な細胞や臓器への癌の拡散を助けてしまいます。

2007年にアメリカで、2012年にはスペインで研究が行われました。それぞれの研究で、CBDの抗転移性が発見されています。

③抗血管新生作用

大麻の成分であるカンナビノイドは、癌の血管新生という働きを抑えることができます。

血管新生とは、癌が生存するために必要な血液を体内で吸い込んでしまうことです。血液を吸い取ることで癌は大きくなり、やがて体内の機能を低下させてしまいます。

2008年に行われた研究ではTHCに血管新生の抑制効果が発見され、2011年にはCBDに同じ効果が確認されました。

④アポトーシス

④アポトーシス

アポトーシスとは細胞の死に方の一つで、体内を正常に保つために不要な細胞を自殺させるメカニズムです。「プログラムされた細胞死」とも呼ばれます。

大麻に含まれるTHCやCBDには、アポトーシスを助ける働きがあります。体内に取り込まれたTHCがアポトーシスの効果を引き出し、がん細胞を破壊することが実際の研究でわかったのです。

医師は治療に大麻を積極的に使用していない

医師は治療に大麻を積極的に使用していない

大麻は癌に有効であることを示す一方、医療用としては積極的に使用されていません。基本的に大麻は、ほとんどの国で違法で体に悪いというイメージが強いです。

癌に対する有効性を示す臨床的証拠がまだ少なく、医師の間で医療大麻に対する懸念が残っています。150種類ある癌の中で、どの癌に対して有効であるかなどの明確な根拠もありません。

大麻は品種ごとに含まれるTHCやCBDの量が異なり、保存する環境によって品質が変化します。そのため、患者に対する大麻の投与量が明確に定まりません。

現段階で大麻に対する課題が圧倒的に多いため、医師も使用には十分に気をつけなければいけない状況です。

医療大麻の使用が活発な3つの国

最近では大麻に対する医療的価値が見直されており、医療大麻を積極的に使用する国も増えてきています。

2020年12月にはWHO(世界保健機関)の勧告により、大麻と大麻樹脂が「最も危険な薬物」の分類から外れました。今までの危険性が強いという認識から一転、医療面で大麻が評価された瞬間でした。

韓国やアメリカ、カナダでは医療大麻を合法的に認めており、全国規模で医療大麻を取り入れるなど普及に尽力しています。

次に医療大麻が活発な上記の3国と、それぞれの現状を説明します。

①韓国|アジア圏で初めて医療大麻を導入

韓国はアジア圏で最も早い2017年に医療大麻を合法化し、2020年に本格的に導入されました。

医療目的で使用できるのは、主にCBDオイルやTHC配合のフルスペクトラム製品です。

HIVやてんかんなどの「希少な難治性の疾患」を抱えた患者や体に痛みを感じる末期がんの患者に投与が許されています。

しかし、大麻の専門知識に詳しい医師が不足しているなど本格的な医療大麻活発に向けて課題を残しています。

②アメリカ|1996年から医療大麻が合法化

アメリカでは、1996年に医療大麻が合法化されました。カリフォルニア州を筆頭に33州で合法化され、21歳以上であれば誰でも使用が認められています。

さらに、医療大麻を取り入れたビジネスを展開する企業が活躍しています。LED照明を使った家庭用栽培施設や医療用大麻のデリバリーなど、医療用大麻の発展に向けて画期的なサービスに取り組んでいます。

③カナダ|世界的に見ても高い大麻使用率

③カナダ|世界的に見ても高い大麻使用率

大麻大国として知られているカナダでは、医療大麻だけでなく嗜好品としての使用も認められています。

以前は限定された地域のみ使用可能でしたが、2017年に正式に合法化されると国レベルでの使用が活発になりつつあります。

目的は、合法化にともなう大麻の規制です。危険な大麻の取り締まりや年齢制限などのルール設定、課税による税収アップなど合法化により大麻を安全に管理出来るようになりました。

危険性を強調した反対意見も多くあり、地域ごとでルールがバラバラなど懸念材料も少なからず残っています。

まとめ:医療大麻は癌に有効!これからの研究にも期待されている

まとめ:医療大麻は癌に有効!これからの研究にも期待されている

医療大麻は癌に効果があるとして、最近では医療的に価値が見直されているほどです。大麻に含まれているTHCとCBDは、癌細胞を破壊し癌の転移を抑える効果があります。

大麻が2020年12月のWHO(世界保健機関)の勧告で医療面での価値を評価されるなど、世界的に大麻の合法化に向けて前進しています。

韓国やアメリカ、カナダの3国は率先して医療大麻の合法化を進めており、今後の動向にも注目したいです。

依存性が強いなど体への危険性や、国と地域によってルールが違うといった懸念すべき問題もありますが、今後の発展に向けて研究は着実に進んでいると言えるでしょう。

日本では、大麻取締法で厳しく規制されています。また、大麻が合法化された国であっても日本人の場合は大麻取締法の対象になります。海外で大麻を取り扱う場合は注意しましょう。

※当メディアで大麻関連の情報を発信しておりますが、大麻の所持・使用を推奨するものではありません。日本では大麻の所持や栽培は法律により固く禁じられています。絶対に大麻を使用しないでください。

 

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