大麻の「トリコーム」という部分をご存知ですか？大麻や植物に詳しくない人にとっては、全く馴染みのない言葉ですよね。

 

しかし、大麻使用者や製造販売者にとっては、このトリコームこそが大麻の品質を決定づける重要な部分なのです。

 

今回は、なぜ大麻の中でトリコームが重要なのか、どんな作用をもっているのかを解説します。日本では大麻はもちろん違法ですが、知識として知っておくのも楽しいですよ！

 

 

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大麻のトリコームとは “植物にある毛状突起”

トリコームは大麻だけに備わっている器官ではありません。ある種類の植物が持つ分泌腺で、自身を厳しい環境から守るために備わっていると言われています。

 

トリコームの由来は、ギリシャ語のトリコウンから。「毛に覆われた」という意味を持っています。その名の通り、毛のような突起で覆われているのです。

 

大麻の花芽の部分(バッズ)には、このトリコームがあり、白い結晶のようなものがびっしりとついています。

 

トリコームはエアプランツで有名

エアプランツ＝別名ティランジア（チランジア）は、土がなくても育つ植物として、観葉植物としても人気。さまざまな種類が流通しています。

 

エアプランツは、乾燥地帯など、厳しい環境でも生き抜けるようトリコームを持ち、水を取り込んで蓄積する役割を果たしています。

 

スーパーでも売っているアイスプラントも、トリコームを持つ植物の1つ。葉の表面が凍ったように見えるためアイスプランツと呼ばれますが、その表面にあるものはトリコームがため込んだ塩分なのです。

 

大麻のトリコームの役割は大麻の有効成分になる

トリコームは取り込んだ水分や栄養分を分泌・蓄積する器官。

 

大麻のトリコームは、大麻成分を作り、蓄積する役割を持っています。つまり、大麻の有効成分の多くが、トリコームにあるということですね。

 

トリコームが変化して大麻の有効成分に

大麻草は多くの有効成分を持っており、トリコームにはフラボノイドやテルペン、カンナビノイド類が蓄積されています。そしてこれらの成分は、大麻の効能・味わいに欠かせないものです。

 

カンナビノイド類で有名なものは、マリファナの主成分であるTHCと、日本でも安全と認められ商品化されているCBDですね。

 

トリコームをいかに状態良く収穫・保管・加工するかで、その大麻の品質が変わります。トリコームの状態が良いものは、効能も高く、高級品として取り扱われます。

 

良質な大麻にはトリコームが必須

トリコームにはマリファナの主成分であるTHCが蓄積されています。つまり、トリコームが多い大麻ほど、ハイになれるということですね。

 

このため、大麻栽培者は、より品質の高いトリコームの大麻を生み出すべく、品種改良や育成促進に尽力しているわけです。

 

大麻のトリコームを増やす方法

では、どうやって大麻栽培者トリコームを増やしているのでしょうか。

 

映画やテレビの大麻栽培のシーンで、紫色のライトが登場するのをご存知でしょうか？この広帯域紫外ライトを照明代わりに使うことで、刺激を受けてトリコームが増えるようです。

 

また、トリコームを作るのは大麻の雌株だけ。しかも、花芽の時期から開花するまでの短い期間が重要です。受粉すると種子を作るために養分を使ってしまうため、大麻の品質が下がってしまいます。

 

トリコームは大麻の収穫時期の指標

良質なトリコームが生成・蓄積されるのはほんの短い期間。トリコームを傷つけないよう、温度・湿度の環境面でも厳重な管理が必要となります。

 

同じく収穫時期も短い期間での見極めが大事。その見極めの鍵となっているのが、トリコームの状態です。

 

トリコームの色で効果が異なる

トリコームの熟成度によって、マリファナとしての効果が変わります。その熟練度を見分けるポイントは、トリコームの色です。

 

有効成分が蓄積されていない初期のトリコームは透明。乳白色になったときこそが収穫時期で、強いヘッドハイになる成分が濃縮されています。

 

収穫が遅い場合はトリコームは茶色に。この場合は、ヘッドハイではなく、体がリラックスするボディハイの効果が高くなるそうです。

 

トリコームにも種類がある

トリコームを顕微鏡で見ると3種類に分類されます。

 

3種類は見た目だけでなく、効果もそれぞれ違いがあるのです。

 

①球根状トリコーム

トリコーム3種類の中でも最も小さく、裸眼で確認することは難しいほど。

 

カンナビノイドやテルペンはあまり生成されません。

 

②頭状有柄（ゆうへい）トリコーム

一番大きく、肉眼で確認することも可能。栽培業者が重要視するのが頭状有柄トリコームです。

 

キノコのような形で、カンナビノイドやテルペンを合成する腺部分と、細胞に付着しやすい茎部分に分かれます。

 

大麻使用者から「キーフ」として人気なのもこの部分。使用する時はベタベタとして張り付く粉末ですが、最高のハイが得られます。

 

③頭状無柄トリコーム

球根状トリコームと頭状有柄トリコームの中間にあたるのが、頭状無柄トリコーム。3種類の中で一番量が多いのも、この頭状無柄トリコームです。

 

頭に腺の部分と、茎の部分を持ち、カンナビノイドを分泌します。

 

まとめ：トリコームは良質な大麻を作るために必須のもの

今回は大麻の品質を決定づけるトリコームについて解説しました。

• 大麻の成分はトリコームの量・質で決まる。
• 大麻の収穫時期でも効果が違う。

トリコームの質がいいほど、ハイになる成分THCが多く含まれています。よって、海外の大麻栽培業者は良質なトリコームを増やすため、品質改良・育成環境の整備に力を入れているのです。

 

もちろん日本では大麻の所持は違法。知識だけに留めておいてくださいね。

 

※当メディアで大麻関連の情報を発信しておりますが、大麻の所持・使用を推奨するものではありません。日本では大麻の所持や栽培は法律により固く禁じられています。絶対に大麻を使用しないでください。

 

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